ひさしぶりに書いた。
思い立ったそのままに書きまくった。
一つの物語を書くには、少なくとも10はインプットしなければならない、とたくさん本を読んだ後で。
クラス合唱が盛んな中学校が舞台。これは自分の母校の雰囲気そのままなのだ(あ、でもちゃんと先生たちも本気だったし、体育祭も本気)
毎日明け暮れて、合唱にお熱。サボってる男子がいると「ちょっと男子ー!」なんて女子がわめく。誰かひとり泣き始めて、申し合わせたように、申し訳なかったかのように一致団結。まぁよくある話さ。
それでも中にはやっぱり、音がわからなくて四苦八苦してる奴もいたし、きっと歌うのが嫌いな奴だっていたかもしれない。
だけど、たかが、クラス合唱、されどクラス合唱。
みんな一丸にやってたのは、やっぱり楽しかったからだ、と思う。
そう、今でも、今になっても無責任に信じているのかもしれない。
正直、何年も前のことだから記憶は薄れてしまっているが、なんとなく、楽しかった、ほんとうに楽しかったという思いだけが残像のように残っていた。だから、それに輪郭を与え、ちゃんと物語として残しておこうと思って書いた。
なお、小説の中で登場する「信じる」「鴎」、どちらも素敵な曲だから一聴をおすすめしたい。