メリークリスマス、と。
もう目を覚ませば枕元やツリーの下にプレゼントがあるような、そんな年齢ではないことをわかっていてもほんの微かな期待だけはたぶん後生大事に持っていると思う。たしかに自分が小さい頃に持っていた、豊かな感情の一つに思うから。おそらく、夢だとか希望だといった大げさな振る舞いを見せる脆い何かとおなじように。
さて、いろんな人の憶測で自分自身を語られるとそこに、一種の自分の幽霊のようなものを見ますよね?僕は特にそういうのがあまり好きではないのですが、やっぱりそういう幽霊もたしかに自分自身ではあるのだ、僕は彼らの望むようにあらねばならないのだなという諦めに似た決意を最近会得しました。彼らの望みとは、それこそ目を覚ませば枕元にプレゼントがありますように、という期待と同じようなものなのです。きっとね。
そして、多分に漏れず、上記したようにそういう期待を後生大事に抱えている僕です。期待に添いたいなぁ!と頑張るしかあるまいて。
物語も第8話を迎え、個人的には生み出すのが辛かった6、7、8話を(どんな内容であれ)終えることが出来てなんとなくほっとしたりしています。