おはようございます! 鈴草結花です。
最近、初めて自主企画(「外国の児童文学ファンタジー的な作品が読みたい!!!」)をしてみたところ、多くの方が気に入って下さったようで大変嬉しく思います。web小説は異世界転生などのラノベが主流となっている中、児童文学や一般文芸といったジャンルも、もっと読まれるようになったらいいなと思います。
また、小説の応援やフォローやレビューもありがとうございます! とてもとても嬉しいです!!! 「瑠璃の王石」は、先日第8話が公開となりました。私自身が作中で最も好きなシーンであり、もう呆れるほど何度も読み返しています。やっと公開できて嬉しいです!
前置きが長くなりましたが、今回は私が読んできた数々の本の中でも、「これはめっちゃ面白かった! 大好き!!」と感じた小説について紹介したいと思います。理由は簡単。私が好きな小説への熱い想いを語るとともに、皆様に面白い小説をご紹介したいのと、
同じ小説が好きな人で盛り上がりたい!!!
はい、前述のはただの建前です。ほとんどがこれです。
以下の小説で、「私もめっちゃ好き!」というものがありましたら、一言コメントいただけると嬉しいです。
シリーズものは、特にどの巻が一番好きだったかもコメントしていただけるとさらに嬉しいです。
1.「八咫烏」シリーズ(阿部智里)
いきなり本命から行っちゃいます。
大好きです!!! 今まで生きてきて読んだ本の中で一番好きです!!!
架空の世界「山内」を舞台とした、和風ファンタジーです。現在6巻出ておりますが、私は5巻目までしか読んでません。文庫派だからです。(5巻目はまだ単行本ですが我慢できませんでした)
この本の魅力を全部伝えようとしたら中編小説くらいはかかるので、一言だけ言います。最後のどんでん返しが毎回すごいです!!! 天地ひっくり返ります!!!
ちなみに私が一番好きなのは4巻目「空棺の烏」です。なぜかって、雪哉が大活躍だからです。あとハリー・ポッター的なノリも好き。
今度漫画化されるそうですってね! 最高じゃないすか! 絶対読みます買います!!!
2.「はてしない物語」(ミヒャエル・エンデ)
いじめられっ子の男の子が、本の中に入ってしまって物語の世界を救う話。
非常に壮大なファンタジーです。本の外の世界から来た人間でないと世界を救えないという設定が、また良い。児童文学ファンタジーが好きな方にはぜひとも読んでいただきたいです。ミヒャエル・エンデさんの想像力には感服です。本当に素晴らしい世界でした。
3.「勾玉」シリーズ(荻原規子)
不思議な力を持つ勾玉をめぐる、古代日本ファンタジーです。荻原規子さんは、何と言っても恋愛が最高。1巻ごとに時代が移り変わるのですが、どの巻もそれぞれ少年少女が恋に落ちます。がっつり恋愛ではなく、半分ファンタジー、半分純粋な恋愛という加減が好きです。ちなみに、私が一番好きな巻は2巻目「白鳥異伝」です。もっとも恋愛要素が強く、さらにもっとも勾玉の力が大活躍する巻だからです。泣かない私が珍しく涙を流した巻でもあります。
4.「ハリー・ポッター」(J.K.ローリング)
全巻5回以上は読み返しました。2巻目ですでに6巻目への伏線張ってるんですよ。すごくないですか? 誰か他にも気づいている人いるんでしょうか……。ヒントは、ダンブルドアの表情です。
読み返して気づく伏線の多さ、テンポのいい会話や想像力を膨らませる読みやすさが好きです。3巻目「アズカバンの囚人」が好きという声をよく耳にしますが、私は断トツ5巻目「不死鳥の騎士団」が好きです。冒頭と最後あたりの二か所でハリーがブチ切れるのが面白いのと、クライマックス、神秘部の円形の12個の扉がある部屋あたりの展開がすごく面白いからです。
ここまでが、私が読んだ小説の中でも心の底から好きだった物語たちです。
しかし、他にも熱中して読んだ小説は山のようにあります。その中でも厳選したものを、続いて紹介します。
5.「ソロモンの偽証」(宮部みゆき)
宮部みゆきさんは何冊か読みましたが、これが一番面白かったです。ファンタジー押しの私にしては珍しいですが、宮部みゆきさんの数々のファンタジー小説を差し置いて「ソロモンの偽証」が本当に一番面白かったです。冒頭からすでに仕掛けにかかってます。騙されました。
6.「金椛国春秋」シリーズ(篠原悠希)
1巻目「後宮に星は宿る」から、3巻まで出ています。国に命を狙われた美しい少年が、女装して後宮に潜り込んで生き抜くストーリーです。ちょっと文章や漢字が難しめに感じましたが、それを上回るキャラクターの魅力と迫力があり最初から最後まで楽しめました。
7.「パラドックス13」(東野圭吾)
ネタバレになりそうなので、あらすじは省きます。これはもうSF超大作です。過酷かつ現実味のある世界観の中に、ぐいぐいと引きこまれてしまいました。最高に面白かったです。
8.「昨日は彼女も恋してた」「明日は彼女も恋をする」(入間人間)
上の二つで上下巻になっております。小さな島に住んでいる二人の男女の幼馴染が、二人の仲が良かった頃の時代に一緒にタイムトラベルするお話です。一見ほのぼのしてそうな話ですが、読み進めていると「は……? え、ちょっとどういうこと……?」と訳分からなくなるときが必ず来ます。ただの恋愛ものではありません。絶対に騙されます。これは「八咫烏シリーズ」よりも「ソロモンの偽証」よりもびっくりしたかもしれません。想像もできない驚きの仕掛けがあなたを待っています。
9.「想い出あずかります」(吉野万理子)
子どもしか見つけることのできない、魔女の家。魔女は人の記憶を預かり、記憶の価値分のお金をその人に与えます。しかし、預けた記憶はその人の中から消えてしまいます。それぞれの想いを抱き、忘れたい記憶を預けにくる子どもたちですが……。
感動作です。私の周りで、読んだことのある人が誰もいないのが本当に残念です。最後の最後まで素晴らしいです。読み終えるとすっきりします。
他にもありますが、長くなってしまうので……以下、作品名と作者名だけご紹介します。
「タイムボックス」(アンドリ・S.マグナソン)
「くらのかみ」(小野不由美)
「放課後に死者は戻る」(秋吉理香子)
「狐笛のかなた」(上橋菜穂子)
「彩雲国物語」(雪乃紗衣)
「モモ」(ミヒャエル・エンデ)
一冊でも、「読んだことあります!面白いですよね!」という方、ぜひ一言でいいのでご報告いただければ嬉しいです。周囲に小説を読む人がほとんどいない上に、まして好みが合う人なんて稀なもので……。
――というか、このノートを開く方がどれほどいるのやら……。前から思っていたのですが、近況ノートにも小説の「応援ボタン」的な感じで「いいねボタン」とか欲しいですね。pv表示でもいい。誰も見ていないかもしれないと思うと孤独です。
企画に関しては、今少しずつ皆さまの参加作品を読ませていただいているところです。たくさんのご参加ありがとうございます。色々な物語が読めてすごく楽しいです。しかし、すべての作品に目を通せるとは限らないので、そこだけはご了承ください。