この暑い中、ラジオで高校野球の中継を聞きながら(自転車のハンドルバーにラジオつけてる迷惑なオッサンなのですよ)、都心に出かけました。
1 もうすぐ移転する将棋会館
数年ぶりに行ってきました。上でどこぞの門下生たちが戦っておりましたよ。どこ門下か名札着けてるので分かります。中学生くらいですかね……奨励会なんでしょうか。分かりませんが……いいですね。燃える青春です。
悩んだ挙げ句、売店でなにも買いませんでした。「将棋の渡辺くん」さん単独アイテムがあったら買ったんですが……
2 民音音楽博物館
将棋会館に行くのにMAPを見ていて見つけた博物館。スゴかったです。
オルゴールや蓄音機、オートマタ、そして極めつけは自動演奏ピアノですよ(風圧でハンマーを動かしているらしい。一緒に鍵盤も動く)。
実際の演奏を紙に穴をあけたものに記録しているとのことで、100年前の演奏をある意味、現代に蘇らせ続けている逸品。東京に行ける方は是非、見ていただきたいです。
ちなみに所蔵のピアノもかわいいお姉さんが30分おきに演奏してくれます。チェンバロの生演奏、初めて聞いたし、現代のピアノじゃない、モーツァルトが使っていたピアノの同型機だの、ベートーベンのお弟子さんのピアノ(そして当然、ベートーベンも指導するときに使ったに違いないもの)だの、ショパンが所有していたものの同型機だの……音が違うんですよ。今のピアノと。勉強になりました。無料です。
3 お岩稲荷
四谷怪談を上演するときには関係者がお参りするというあれです。
都会の街の中にひっそりと、とてもいい神社でしたが、なぜ2カ所に分かれてる? どっちがホンモノだい?
4 高麗博物館
本日のメイン。企画展のコメンタリーを聞きに行きました。今回の企画展は強制徴用・強制労働のフィールドワークをした方のパネル展。
先に来館していた若い白人男性で、日本に留学し、韓国にも留学して博士号をとったという方がフィールドワークをした方と熱くお話ししてましたよ。
お話を聞く前に常設展示物(あんまり数はない)を見ると、伽耶のものとして石剣が展示されてました。石剣は日本では縄文末期の遺跡から出土しているんですけどやっぱりお隣の国でもあったのね。しかも伽耶だし。
コメンタリーを聞きましたが、問題の大前提に気付いて帰って参りました。
高麗博物館を教えてくださった野栗さま、本当にありがとうございました。
たぶん、この問題の最大の問題点は戦前と今とでは「人権に関する考え方が今とは全く異なる」ということ。根底に流れているのは特攻隊に行かされた若者と同じで、今とは比べものにならないほど強力な「同調圧力」と「経済による追い込み」。
それを抜きに話をしてもそりゃ平行線だよね、と思いました。
だって今の「人権」ってたぶん人類の歴史上、比類無い高みにあるもの……その中でぬくぬく生きてきた私程度では、戦前のそれを全く理解できないと思います。バブル期のハラスメント上等な昭和文化ですら、私には理解できないんですから。
いろいろ考えた日になりましたが、最後は大社がタイブレーク11回サヨナラ勝ち……しかも熱投し続けている馬庭くんがサヨナラ打……もう、すごいドラマチックでした。
全く関係ないですね。ハイ。