ロクでなし魔術講師と禁忌経典の二十巻まで読み終わった。
なかなか良かった。
読み放題で読んだのだが、続きまで読みたくなるな、これは。人気のある長編シリーズだが先に進んでも面白さが衰えない。それどころか積み上げてきたものが最後に繋がる熱い展開である。
魅力的なヒロインたちは、ただ助けられる姫ではけっしてなく。それぞれの強さと成長を見せてくれる。
それに男性キャラも魅力的に書かれている。特に主人公の相棒キャラ的な配置であるアルベルトがかっこいい。そんな彼に存在感を食われることのない、主人公のグレンも間違いなく魅力的である。泥臭く、戦い抜くその意志の強さは誰にも負けない主人公である。
アニメで見たのが先で。そのアニメは正直そこまで好きではなかった。しかし、それはアニメが描いていたところが、はじめの方の話だったから、というのもあるのかもしれない。この物語、加速度的に面白くなっていく。
後は小説としての書き方がうまく完成度が高いために、アニメ化すると心理描写があまりできなくなる、ということも理由の一つにあるのだろう。
とりあえず、読めてよかった作品である。たまにこういうことがあるので、読み放題はいいのだ…。こんなにいい作品を、お金をあまり払わずに読んだのにはある程度の罪悪感はある。
先の巻を買うべきなのかもしれない…と迷っている私なのであった。