今週はユアフォルマを読んだ。
電撃文庫からデビューした作品だ。
読んだ感想としては、前の三巻よりミステリ感が強くなった。犯人の予想がつかないというのは良い物語だと思う。絶対に犯人ではないダミーだろうと思った人もいろいろ絡んでいて、実はこの人かなと想像した人物とも違う。先読みをさせない良いミステリだ。
後は感情的で暗い話が多いのだが、それを見事に描き切っている。心理描写で読ませている気がする。畳みかけるような話の展開に一転二転する物語。
残虐な連続殺人犯が出てくるアメリカ刑事ドラマのようだ。
地の文の表現もうまく、水晶か、氷のように冷たくて、硬質な印象を受ける。それが物語とマッチしている。
マネしたい点、暗い話も描き切る心理描写、ひねりのきいた文章表現力