此度、拙作である『不幸の対価~雨の日のスカート~』の加筆、改稿が完了し、投降させて頂きました。
この作品もDMグループでの企画で生まれた作品となります。
以下はネタバレにあたる話です。
今回の作品を制作するにあたり、執筆当時はタイトルを伏せ、過去にあった『不幸の対価~セイカツ~』を読んだ人にはわからぬように、すべてが明らかになるのを後半に持っていくことにしました。
その為、登場する人物を『私』『あの人』『彼』と明記し、物語が私の視点による、どこか不透明さがある物語にしました。
ただ、いかんせん彼の容姿を記述する部分で、バレてしまうのですが……。
改稿する前では、ひとりぼっちの私があの人である教師に捨てられ、そこで投身自殺を図ろうとする時にナズに助けられ、復讐の道を選ぶ、というもの。
だが、カクヨムに投稿するにあたり、私が如何に窮屈な生活の果てに高校に入学したか、また、なぜ味方がいないのか? というのも加筆しました。
そこまでしたかったのは、彼女の家庭環境が人と違い、母の独裁的な生活によって、彼女の意思が削がれたこと。そうすることによって、彼女は主体性がなく、自分で何か物事を決められないような人間にしたかったからです。
その結果、彼女はナズに惹かれてしまう。味方がいない人間ほど、自分に優しくしてくれる人間に傾くからです。
その結果が用水路に落ちた、というものです。
また、指摘から砂時計のアイテムの説明がなかったので、そちらも加筆しました。
書き終えてすぐはやりきった感がありましたが、改めて読むと暗い話だなあ、と少し悩みましたが、この物語は『復讐』がテーマ。
復讐をするには、復讐される側にも落ち度があり、復讐する側にもなにかしら落ち度がある。
今回のケースではとても残酷なものになります。
いわば、愛憎。
もし、私を抱き締めたあの人が最後まで純愛を通していれば。もし、私が強い意志を持っていて、別れを告げたあの人の事を「気の迷いでこうなっただけ」と振り切っていれば……。こんな結果にはならなかったのではないでしょうか?
そんな可哀そうな話でした。
以上が私の感想です。
それではまた、次の作品でお会いできればと思います。