此度は私の拙作である『奇妙な書店デート』が一次審査を通りました。
この場を借りて、この作品を読んでくださった方、応援してくださった方に感謝をしたいと思います。
この作品は元々TwitterでのDMグループでのお題に沿ったSSを書くという企画から生まれたものです。
この作品の執筆にあたり、私は以前から書いており、現在もその執筆が行き滞っている二つの作品の登場人物から物語を織りなすことにしました。
それが今作の主人公である『浅宮雄介』とヒロインにあたる『大沢澄香』でした。
浅宮雄介は元々、最近設定やあらかたのプロットを作り終えた別作品の主人公であり、彼はその日暮らしのどこにでもいる口達者だけど、どこか優しい男でした。
一方の澄香は十年以上前に、私が異世界転生モノを書こうと思い立ち、プロットなどを仕上げたまま放置した作品のサブキャラクターであり、近年になって彼女を主役においた番外短編を書いてる、読書が好きで、それで執筆したら賞をとった少女でした。
先述の企画において、出されたお題は『書店デート』であり、書店においてどのように男女がデートするのか? という場面に悩んだときにこの二人が出たというわけです。
その為に二人が交わるうえで、この作品は『あくまで浅宮雄介の過去の話である』ということを念頭におき、執筆しました。
それから二人のデートの話です。
無知な雄介に大人しい澄香という少女が文学の世界に引き込んでいく。
一方の雄介は澄香というひとりの少女自身に興味を抱いていく。どこにでもありそうな恋愛風景を、どこか恋愛っぽくなく、されど淡く表現するのに非常に悩みました。
恋と呼ぶにはどこか離れていて、友人と呼ぶには離れることができない二人の関係を作るのは難しいと思ったのです。
伏線などを踏まえ、自分的には中々良い締め方で終わったと思います。
ですが、「まだもっと書けるのでは?」と思う部分もあります。
もっと実力をつけ、皆さまの心を動かせるような作品を書いていけるのが本心です。
これからも何卒よろしくお願いします。