終わってしまう……。
いったい何をして過ごしていたのだろう、と思えるほどこの連休中の記憶が無い。
文字通り何もしていない、というのが正しい表現なのは間違いないだろう。
本当はここでやっておきたい事が山のようにあった。
山のようにあるということは、逆に言えば山積みは意欲を失う代名詞とも言える。
ついつい後回しにした結果、気持ちに余裕を失って連休最終日を狂うような気持ちで過ごすのは毎年変わらない。
ゴールデンウィークとは、そんな焦燥の念を抱かせる邪悪な存在なのである。
残り時間はあと僅か……男に残された時間はいつの間にか失われているのだ。
今日も執筆は進まなかった。