と言いつつ今後の展開匂わせ定期。
まずコルバーチ・ティターンズの名前の由来となっているイシサウルス・コルバーチ。以前はティタノサウルス・コルバーチ。
ティタノサウルス属は2003年に再分類され、コルバーチは独自の属であるイシサウルス属として分離、他の種も新たな属を与えられるか、別の属に分類されました。
残った模式種 T.indicus(インディクスあるいはインディカス)も非常に断片的な化石しか見つかっておらず、他の属との区別が難しいということで、現在ティタノサウルス属は疑問名とされています。
かつて恐竜界でかなりの種を含んでいたティタノサウルス属の終わりはなんとも寂しい……。
メジャーな恐竜が疑問名になったりするのは最近だとトロオドンにも見られましたね。
かつてディノサウロイド仮説で有名になったステノニコサウルスの属名が復活するなど、複数の種が別の属を充てられましたが、トロオドンはティタノサウルスと同様に疑問名になりました。
もう一つ名前の有効性といえば、ブロントサウルス。
この属名はアパトサウルス属のシノニムとして長く扱われてきましたが、学名が決着した後も博物館などがブロントの名前を使い続けたことで、二十一世紀初頭でもブロントを使う人がいた面白い例です。日本に限らずアメリカなどでも見られたそうですよ。
作者もブロントの方が好きです。アパトサウルスって惑わせるトカゲですよ?
ブロントサウルス――雷トカゲの方が格好良いじゃないですか。
しかしそのブロントサウルス、最近また有効視されているようです。どうなるんですかね。