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おくやまのよこみち:「梟のあなた」①

【おくやまのよこみち】へようこそ!

 こちらはわたし奥山柚惟が、自作の小説の裏話や日常についてのあれやこれやを気ままに語っていくコーナーです。ラジオみたいなものだと思って頂いて構いません。どうぞお気軽にコメントなどお寄せくださいね。

 え?「日常についてのアレコレは」って?
 ……今後実装予定です。お楽しみにッ!(泳いだ目)



 さてさて、前回からだいぶ日が空いてしまったこのコーナー、第2回は

【拝啓、梟のあなた】

この作品について語っていきたいと思います。
 ネタバレを多分に含みますので、本編をご一読頂いてからをおすすめします。





 この作品は「#リプできた要素を全部詰め込んだ小説を書く」という、N岡さん主催のTwitter連動の自主企画で、応募のあった8つのタグから小説を一本書こう! という、

  ド М の 極 み プ ロ ジ ェ ク ト

に向けて書いたものです。わりとちゃんとしたダークファンタジーを作ったつもりです。
 折角ドМでやるならいっそとことん、と考えたわたしは更に「女性主人公」「(基本)三人称視点」「恋愛要素込み」という設定も盛り込みました。未開拓分野への挑戦でしたが、とても楽しかったし勉強になりました。短編以外の完結作品という一つの実績づくりにもなりましたし。

 この「梟のあなた」に寄せられたタグは「蟹味噌」「卒業」「ファンタジー」「万年筆」「光」「梟」「マグロ漁船」「手紙」でした。
 あとがきにも書きましたが、蟹味噌とマグロ漁船の破壊力よ。何とか入れ込めましたし、マグロ漁船に関しては意表をついたのではないかと思います。クロウにあのセリフを言わせることで「もしかして……!?」とオウルちゃんと読者に思わせる、なんていい使い方なんだ!

 手紙と万年筆は最初から最後まで二人の間の重要なパーツとして使わせて頂きました。梟はそのまま主人公のコードネームに、光は手紙を表す意味と魔法のエフェクト、卒業は事件が起こるイベントに。

 卒業と言えば、あの過去パートはもう書いていて辛かった。投げ出したくなるくらいになりました。部屋に充満する血と酒の異臭をリアルに想像してしまって気分が悪くなりました……同じ思いをされた方が居ましたら申し訳ありません。でも、あれは必要な描写だったのです。アレがなければ“オウル”が出来上がらないのです。



 さて、完結まで書いたところでわたしは気が付きました。

 恋愛要素入れたつもりなのに……
 この二人、好きとも言ってなければキスもしてない!

 物語終盤にてオウルが書いた手紙、そして“クロウ”が最後に配達したイザクの手紙、どちらも内容は明かしていません。オウルちゃんの反応にて推して知るべし、という方法を採らせて頂きました。皆まで書くと野暮かなって。
 するとどうでしょう、受け取り方によっては、二人は別に両想いでも何でもない関係かもしれない! ってことになってしまった!

 恋愛どこ行った──!?



 まあ、それもそれでいいか、と思います。だからあえて改稿はしないことにしました。
 恋人とか友だちとか、外野がいくら関係性を推し量ったところで、結局は当の本人たちがどう思っているか、どういう関係を築いているか。だから「イザク」と「ノエル」の二人も、自分たちで関係に名前を付けることでしょう。

 ……あんな髪紐送っといて今さら「幼馴染」はないでしょうけど。



 あと、これも書き終わった後読み返して気が付いたのですが、イザクのノエルちゃんに対する執着が凄い。年の離れた仲のいい女の子が町からいなくなったからといって、果たしてそんなに必死に探すだろうか? と。

 そういう、書ききれなかったものがぽろぽろ出て来ているので、番外編を書くことにしました。
 書きます。書いています。たぶん最後に投稿するであろう糖分多めの話はひとつ出来上がっています。あとは他の話をいくつか書けば投稿できます。作者のわたしがニヤニヤしながら書いたのだから、読者の皆様もきっと画面の向こうでニヤニヤするでしょう。楽しみだぜ!



 と、いうわけですので今回はこれくらいで切り上げようと思います。
 番外編が書き終わったらまた駄弁りに来るでしょう。あとはもう少し頻度を上げたい。わたしも気軽に書いて、皆さんも気軽にコメントする、そんなコーナーを目指しています。

 それでは、またどこかでお会いしましょう!

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