https://kakuyomu.jp/my/works/16817330650334197034/episodes/16817330650495162686 さて、馨くんと武子さんは、二人の世界に没入中です。
この二人、おおよそのことは、大隈重信や木戸孝允の記したものから、想像はできるのです。
ただ、何しろ実質の時間が短い。本当は芸者と客でしたというのも違うなぁ。というのも、岩松家は新政府側に早くからついていて、知事もやっているので、窮乏していないだろうと、それはないのではと考える人も多いのです。
ということで、この時代、このクラスの人にはありえない自由恋愛♡が成り立つのでは、がこの作品を書いてみようと思い立ったきっかけです。
それにしても、武子さん積極的です。まぁ、母屋の武子さんの部屋に馨くんを引き込むよりは、行ったほうが自然なのですけどね。ただ朝まで相手の部屋にいないというのも、奥ゆかしさのある振る舞いではあります。
そこで「後朝の別れ」です。
愛を交わした恋人たちが、着物を交換した逸話から始まっています。ただ、着物は難しいので、肌につけるものだったり、身につけるものを交換するようになっていきます。馨くんは密航の前に、恋人の芸者の君尾と交換した手鏡を身に着けていて、長州で対立があり、暗殺されそうになった時、命拾いした経験を持っています。
それにしても、一夜をともにして、後朝の文のラヴレターを送るところ、忘れてくれって酷くないですか。