新年あけましておめでとうございます。
今年最初の公開は新作「フェティッシュ・ヴァリエーション」です。本作は何かにこだわる性癖を持つ方々の小噺を集めた読み切り連載の短編集です。全五話を予定しておりますが、なにぶん二話以降はまだプロット段階ですので少々のお時間を頂いての不定期連載になります。ゆっくりではありますが完走するつもりですので、どうぞご期待ください。とは言え、内容が内容ですので万人におススメはできないのですが……。
さて、〇〇フェチと言う場合、この〇〇には身体の一部、巨乳とか足とかお尻とかが入ることが多いですが、そもそもそこに入るのはモノなのではないか、と私は考えています。靴下とか下着とか果ては無機物の場合もあるでしょう、それは人それぞれ千差万別、そしてそれが好きな理由も様々です。本作ではそんなフェチな性癖の人たちがそれにこだわるようになった遠因などを掘り下げるお話にしようと考えています。
今話第一話ではサテン地の光沢にこだわる男性のお話です。サテン系のフェチと言えばどうしてもあの手触りと質感は外せません。しかし今回は物理的触感ではなく過去に見た精神的トラウマに起因するこだわりとして描いてみました。
このように本作ではあまり行為の直接描写は出てきません。しかしそれでもやはり描かざるを得ない場面も出てきます。そのためレイティング設定をしてタグにもR18を加えています。
しかし、
「なんだこれは、全然エロくないじゃないか」
なんて思われる読者様もおられるかも知れませんが、エロの根源はやはり精神性、そこに潜むトラウマとこだわりなんじゃないかな、なんて私は考えております。
正月早々、妙な作品で恐縮ですが、お気に召しましたならばご愛顧のほどお願い申し上げます。
読者の皆様にとって今年もよき年でありますことを祈念しつつ、ご挨拶に代えさせて頂きます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
乱筆乱文弥栄。
ととむん・まむぬーん