「カクヨム」に「虹の影は黒色」っていう、偽装結婚をテーマにした作品を書いている。この中に、偽装結婚を希望するゲイの青年が出て来るんだけど、その人が「同性愛者は子供を産まないから同性愛者が増えると国が亡びる」と言われて傷付くシーンがある。(いや~、こんな事口に出して言う人、本当にいるのかな~)と若干半信半疑だったけど、いやいや現実はもっとすごかった。しかも発言した杉田某のキャラが立ち過ぎて、(こんな人間小説に書いたらあまりに戯画的で嘘臭いと思ったけど、現実にいるんですよね……)あーこれだから、現実がこんなだから、小説よりすごい事になってるから、小説が読んでもらえないんだな~、なんて思ったりする。確かに私の小説よりも杉田某の寄稿文やツイッターでの発言を読んだ方がオモロイのは間違い無い。
でも、これが現実だから、こんな人が議員やってられる国だから、こんな時代に生きてるから、小説書かなきゃいけないんだっていう思いもある。彼らが「生産性が無い」のなら、子供を産んでない私も同じ。自分自身の権利を守るための闘いとして出来ることって、今の私には小説や短歌を作る事しか無いのだから。