ごきげんよう、轟イネです。
犬の散歩が最終回を迎えました。
お付き合いくださった読者の方々、読了お疲れ様でした。
応援コメントやフォロー、評価などありがとうございました!
打ち切りになってしまったお話ではありますが、私としましては書いていて楽しいお話でした。
もちろん、書いていて楽しくないお話なんて滅多にないのですけれど、犬を書きたいという欲求はずいぶんと満たしてくれたように思われます。
とくにサモエド。
日本の気候にとことん合わない犬種なので、書くことによってずいぶんと満たされました。
元々、このお話を書き始めた切っ掛けは……私が有する謎のバランス感覚にありました。
前作である『最弱の猫ですが、進化を繰り返せば最強になれますか?』の最終回を迎えた時、猫を書いたなら犬も書かねばな、という気分になったところが大きいです。
私はどちらかといえば猫派です。けれど、かといって犬も好きですから。
せっかくなのでテイマーを書きました。
テイム対象よりも強いテイマー、一緒に殴り合うテイマーも好きなのですが、ピュアテイマーを書きたい。
ということでピュアテイマーを意識して書きました。どこまで行っても支援止まり、という感じがテイマーらしいですね。
一方で主人公が活躍しないのはそれはそれで物足りないので、正当なダンジョン攻略戦以外で条件付き大活躍も要素として取り込んでみました。
悪魔や対人戦なんかはカイトくんの事情で、ソレ以外はボス戦も含めてシュマロと。
そして大成した後はシュマロとともに解決することを飲み込んで、より特化した支援になっていく……まで書ければ物語として上出来だったのですが。
打ち切りで展開加速させたがゆえの弊害ですね。
応援コメントの反応やPVなどを見やりますと、カイトくんが【三陣】を手に入れた時にやや反応が良くて、やっぱり需要だけ見れば戦えるテイマーのほうが良かったのかなとも思いました。
まあ、美味しい展開ですからね。
後半のカイトくんが「戦闘に加わるという形のCC」というのは、ハッキリ言って拘りというよりも、もはや逆張りの領域です。
が、そこも含めて書きごたえがありましたし、カイトくんらしくて良いのでは、なんて思っております。
また作中全体の戦闘や成長方式も、書き応えがあって素晴らしかったです。
装備を集めて、シナジーを組んで劇的に強くなったりするのはゲーム的で考えていてワクワクでした。我ながら指輪と羽衣のシナジーはよく考えたな、と思います。羽衣が「自分が喰らって無事な攻撃なら、人のステータスでコピーしてもゴミ」という設定もうまく調理しているという自負がありましたね。
あと設定でいえば【罪】も良かったです。
これがなければとりま全員がダンジョンでレベル上げてジョブ得るじゃん、というツッコミを事前に防げる良い設定でした。
まあ、おそらくそのような野暮なツッコミは【罪】の設定がなくともやってこなかったことでしょうけれど。
そして、その【罪】をベースに序盤のカイトくんやシュマロちゃんの行動方針が自然に決定したのも、お話としても私の書きやすさとしても良好でしたね。カイトくんの性格でシュマロちゃんが【狂戦士】じゃなかったらリスクを負ってダンジョンアタックとかしませんもの。
それから地味にお金の設定も良かったかもしれません。
低階層からめっちゃ稼げたら誰だって仕事辞めて探索者になりますもの。
上に行ったら行ったで大稼ぎで人生クリア! 探索者引退! とかですと、国としても強者が育たなくて困るので借金と大金とがつきまとう……というバランスも需要はともかくとしてリアリティに少なからず寄与していましたね。
ラスト付近のカイトくんの金銭感覚が凄いことになっているのも、探索者という職業がそこそこ描けたかなと嬉しかったです。
私がこの世界の探索者だったら、たぶん才能があっても大成できないなあ。
安全なところで借金で装備を充実させたりせず、チマチマと稼いで……ある日、特異行動とかにやられちゃう予感がひしひしとあります。
カイトくんみたいに豪快に消費アイテムとか絶対に使えませんし……
それから、ネットや掲示板の書き方についての否定も多いお話でした。
私が消したり(応援コメントという場所ですし、吊られて変な読み方に寄っちゃう方もいらっしゃると思ったので)、書くだけ書いて通知に残して消す、みたいなこともありました。
「ネットの書き方変えろ」と命じてくるような読者もいましたね。
あれは酷かった。
ああいった意見を一度でも許してしまえば、今後、他者のお話を自己の好悪で自由にできた成功体験を得た奴が野に解き放たれることになってしまいますからね。危険です。
基本、私はそういうのに屈して展開や書き方は変えません。しかし、作者の中には変えてしまったり、嫌われることに怯えて作風が無意識に変化させられてしまう方もいるでしょう。世が丸く丸く研磨されてしまいます。
ただし……本当は徐々に徐々にカイトくんからの見え方やカイトくんの見え方が変わっていくように書く想定でした。
章をいくつも飛ばした結果、最終盤の展開だけは当初からの予定通りだったせいでデウスエクスマキナ感は出てしまいましたね。
いっそ、とむしろ特化してそちらに寄せましたが。
逆に「あるべき奇跡」感に寄与したのかもしれません。
ネットが優しいタイプの話も私は好きです。とはいえ、このタイプの話で掲示板が優しいと国家単位で洗脳でもされてるのか、みたいになってしまいます。あとカイトくんの性格を形成した過去からネットが優しいタイプでは無理ですしね。
メンタル的についてけないよー、という読者さんも多かったでしょうが、私としては満足なところがありました。
書けて良かったです。
書くことが大好きな私ですが、読者さんの反応とかを見るのも好きなんです。
カイトくんの過去が描かれた際、けっこう皆瀬さんを強く叩く方も多かったのですが(消されたコメントなども含め)やっていることが作中のネット民と同じになっちゃっているところとか人の性を感じて嬉しかったですね。カイトくん視点でしか皆瀬さんの事情はわかりませんでした。が、カイトくんは当初から皆瀬さんは誰にでも優しいから、同調圧力に勝てなかったんだろう、とみていましたね。
一方で「そんな女死んでざまあ」という作中ネット意見や応援コメントもあって、じつのところ、私はそれが自然だと感じています。普通です。というか、そうなるように私はなるべく書きました。
そして、そういった感覚を持つ読者さんが「あれ、嫌ってる作中のネット民とオレ同じじゃん」と気づけた時の読書体験ってすごいと思うんです。
逆に私の書き方に惑わされなかった方はカイトくんの立場や考え、被害者の、作中ネット民の、あるいは他読者さんの思考などをそれぞれに見られて良かったのかなとも思います。
仮に「ネット民と同じじゃん」と気づけたとしても、べつに変わる必要はありません。裁判とかには気をつけたほうが良いですが……ベースとして一々、物事の裏とか側面とか、他者の視点とか考えるのって時間が惜しいですからね。
私だってそんな手間はかけません。
あくまでも娯楽のひとつとして「自身とは異なる思考に触れる」面白さがありますよね、というお話でした。
あとは好きなキャラですかね。
ライトノベルはキャラクター小説とも呼ばれることがあるくらいに重要な要素ですよね。
私としては中年男性時代のロストとか書いていて楽しかったです。年上の情けない友達でカイトくんが何やかんや気を許している貴重なキャラでした。ロストの登場章の最初で露骨な匂わせをしてしまい、もう赤の冠の誰かがロストじゃーん、というのをだしていなければあのまま男でも良かったくらいです。
そこは書いててややもったいなくは感じました。
とはいえ、灯さんも嫌いではありませんから、良かったといえば良かった……のかも。
灯さんは名前が良いですよね、芸名になっちゃいましたが。
逆に書いてて微妙だったのが鈴木くんです。
本来ならばオセくんを討伐してから期間が空いての鈴木くんでした。ゆえに性格や言動が似ていて、展開が似ていてもカイトくんの変化のほうが目立つという算段だったのですが……比較として変化を際立たせる相手だったのですが……短縮したせいで似た展開が続いちゃう感じになりました。
仕方が無いとはいえ、やや私としては残念でした。かといって性格を変えちゃうのも鈴木くんに悪いですし、という作者としての甘さが出てしまいました。キャラクターの人格に甘すぎるのは私の明確な弱点ですよね。
それから展開としてはラストの猫屋さんとヘルメスが組む展開。
あれはヘルメス登場回から決めていたのですが、書いてみたら想像以上にしっくりきました。猫屋さんは「倒せないラスボス」でしたが、ある意味、ああいった終わり方になったことによってちゃんと倒れてくれたのかなと思います。
と。
たくさん書いてしまいましたが、どうにか形だけでも最終回へ辿り着けたことに一安心です。
ここまでお付き合いくださった読者のみなさまもありがとうございました。そしてお疲れ様です。
辛い時、楽しい時、色々なことがありますけれど、どんな時も隣にそっと寄り添ってくれる存在があればどれほど心強くて愛おしいことか。その存在が犬で、なおかつサモエドだったら最高だよね。
そういうお話でした。
そして宣伝です。
ダイレクトな宣伝です。
私の新作が本日の12時07分より開始されています。本日は三話更新なので是非、完結の余韻ついでに始まったばかりのお話もお楽しみくださると嬉しいです。
完全に趣味で書いたお話でスタートダッシュのある展開でもないため、ハッキリ言うとこのままでは打ち切り確率が高いです。
よろしければ存続のためにも、お試しくださり、面白そうだったり好みに合いそうでしたらフォローや評価をお願いします!
全然好みじゃねえ、という時はもちろん無理はせずにお願いします。
ネトゲをしたかったんです。
ですが、ネトゲをしている時間でお話も書きたい……「そうだ、ネトゲの話を書こう」という思考から始まったお話です。
悪役令嬢がネトゲをする、というと変なんですけれど、悪役令嬢のルチアちゃんが攻略wikiを片手に彼女のちょっとズレた悪役街道をひた走り、なんか気づいたら仲間ができてるー? なんでー? という感じの予定です。
現在100話くらいまで予約済みです。
1月の25日までは確定で毎日更新ですね。
打ち切りの場合は四章のレイド戦が終わったあたりで「わたくしたちの戦いはこれからですの!」エンド予定です。
打ち切りにならなかった場合はまったり、ゆっくりとビルドを組んで、装備を拾って、強敵と戦ったり、仲間を増やしたり、勘違いさせたり、というお話になっていく予定です。
長く続けば嬉しいです。
タイトル
『いずれ殺される悪役令嬢、盗んだ神器で攻略wikiをカンニングしていたら知らないうちに愛されルートへ』
です。
中ボス×悪役令嬢×攻略wiki=最強のネクロマンサーに成れるのか。
それでは次回のお話でも、よろしければよろしくお願いいたします。
ごきげんよう。