最近は暑い。
狂ったように暑い。
自宅の庭の蝉が黙り込んでいる。
(………おいおい、なんでおれたちの出た年にこんなに暑いんだよ)
そのようなことを思っているのかもしれない。
だが実際には蝉には何もわからないだろう。
ただ状況に任せ鳴いたり鳴き止んだりしているだけだ。
身体を蝕むような酷暑に、何かがおかしいと感じてはいるかもしれないが。
具体的に何がどうなってこうなっているのかはわからないだろう。
それでも夕方などの僅かな活動時間帯を見つけ精一杯、鳴くだろう。
頑張れよ。
わたしはチューペット的な細長いやつをがりがりと齧りつつ、そう思う。
わたしにはわたしの難問があるのだ。
カクヨムでは相変わらずぱっとしない戦績が続いている。
まあいい。
良くないが。
問題は新人賞に送っている投稿用の作品が全くかすらないということだ。
これは困った。
雑誌の新人賞を取って華々しくデビウ、そのようなことを考えていたのだがどうやらその方向性も改めなくてはならなくなってきたようだ。
だからと言って他に何をすれば良いのかわからないのだけれど。
相変わらず馬鹿の一つ覚えのように鳴くだけだ。