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人型以外の異形ロボの魅力、カルト映画の造形美

 愛すべきモンスター映画には愛すべきモンスター。心躍るロボ映画には心躍るロボット。視覚効果と造形は多くの場合、ストリーテリングや脚本を勝るものへと昇華します。残念ながら、小説の描写の上では限界がありますが…
 映画で例えるなら、昨今新作が公開されたジョージミラー監督の『MAD MAX FURY ROAD』。全編通してセリフは64個しか存在せず、物語のあらすじも単純明快。行って戻ってくるだけ。しかし、面白い。あらゆる小道具が、マシンの造形が、キャラの行動と絡み合い全てを物語ってくれるからです。

 他にも、リドリースコットの不朽の名作「ALIEN』シリーズに登場する余りにも有名な地球外生命体(宇宙からの物体Xはのぞくとして)であるゼノモーフ。あの流線型の異形の怪物は恐怖と洗練された格好良さを同居させる唯一無二の造形をしています。
 何を隠そう、拙作のA18の外見描写にあたり先に思い浮かべたのは件の地球外生命体です。

そういうわけで、久しぶりの誰得機体紹介コーナー。

[機体紹介コーナー]A18
 崩壊前にとある中東地域の一国が特殊部隊向けに開発した軽量NAW。市街地戦及び山岳地帯での隠密作戦を主眼においたその設計思想は、A18に人型というより四足歩行の獣じみた外見をもたらした。脚部の可変と背骨じみた背部外骨格により直立形態にも移れるが、その圧倒的機動性と近接偏重の武装を活かすなら四足が最善だろう。
 武装は尾部に仕込まれた六連装迫撃砲、両腕に仕込まれた油圧スパイク(有り体に言えばパイルバンカー)である。改修キットにより背面に地雷犬じみて更なる武装を施す予定だったが、その前に世界は崩壊を迎えた。

元ネタ:ゼノモーフ、リオック(肉食製の巨大コオロギ)、あとはまあ、タチコマ?


067:原始回帰
https://kakuyomu.jp/works/16818093076419237442/episodes/16818093082194452130

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