「スーパイ・サーキット」 は「現代」を題材にした大河ドラマのつもりで書いておりますが、それは登場人物に陣羽織を着せたり古めかしい言葉遣いをさせるという演出の部分を指しているのではなくて、時代背景を丁寧に描くという精神のことです。
この場合の「時代背景」とは「現代の格闘家たちが置かれている状況」とも置き換えられるわけで。
制作に先立ち、世界の格闘技団体及び業界の現状を改めて調べ直しました。「格闘家一本で食べていくのが難しい時代」「古武術の道場も運営に」といった現実問題がそこにはあるわけです。
極端にいえば、夢のない話です。でも、それこそが現代格闘家の置かれた現実＝2010年代という時代背景。「格闘家を生業にするのも大変な時代」をフォーマットにストーリーを立脚させていきました。
「現代でしか成立し得ない格闘技作品」と称するのは「格闘技の現状」に向き合うという決意表明です。
「現代」という時代背景・題材の魅力と可能性を限界以上に広げる。その思いから大河ドラマ並みのスケールと掲げています。
歴史ネタもたくさん引用するし、合戦シーンもあるけど、作品の核となる部分で大河を目指しているのです。大河ファンは絶対楽しめると胸を張りますよ！
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884734267