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五月十八日の備忘録

お疲れさまです。
吉野諦一です。

ひとり○○、ってその時は勢い任せで案外楽しかったりするのですが、少し経って冷静に考えると何が楽しかったのだろうと若干虚しくなってしまうものです。
そもそも単独行動の利点とはやはり自分自身にあらゆる決定権があることだと思うので、その解放感が少なからず気分を高揚させるのでしょうね。

というわけで、昨晩は人生初のひとり焼肉に行ってきました。

これ自体はかなりありふれている体験かと思います。巷にはお一人様専用の焼肉店なるものがあるそうですし、需要は一定数あると見てよさそうです。
今回行ったのは自宅最寄駅の近くにある焼肉チェーン店。金曜日とはいえゴールデンタイムを過ぎた頃合いでの入店だったので、他の客の気配はほとんどしませんでした。
これは絶好の機会。気兼ねなくソロ充の焼肉ライフが楽しめそう――

……とまあワクワクしていたわけなんですが。
結論から言って、ひとり焼肉は複数人で行く焼肉とは別カテゴリの体験に含まれるような感じがしました。
明確な差異として、不安定要素がほとんどないというのが挙げられますね。
自分のペースで焼ける、食べられる、と言えば良さそうに聞こえますが、網上の肉たちを完全に自分で掌握できてしまうのは……なんというか、刺激に乏しい。
複数人で行くと焼く担当や注文する担当などが自然に振り分けられていくものですが、他者の思惑が混じり合って生まれる駆け引きこそ、焼肉の楽しさの一つだと個人的には考えているわけです。
個々の思惟が錯綜してこその焼肉。
自分の狙い通りにならないからこそ面白い。
そして米がおいしい。

とはいえ、これはこれで楽しかったです。
「ひとりで食べるなら別に焼肉じゃなくてもよくね?」とは思いましたが、ひとつひとつの肉の部位を意識しながら味比べをしたい場合、こうしてじっくり確認しつつ焼くことができるメリットは非常に大きいです。
というか時折見かける肉の部位に詳しい人たちってたぶんひとり焼肉で知識を磨いてんじゃねーかなって思います。
ぶっちゃけ僕は味の違い全然わかんねーです。

ちなみに今回のMVP部位は厚切り牛タン。
やけに形がリアルだったんですよねぇ……。

そんなわけでソロ充レポートでした。
またそのうち、ひとり○○をするかもしれません。

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