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五月五日の備忘録

お疲れさまです。
吉野諦一です。

図書館の帰り道に鶏小屋の横を通ったんですが、そのすぐ近くから焼き鳥の香ばしい匂いが漂っていました。
人間の業の深さを感じます。

今朝ネットニュースになっていた十歳の不登校ユーチューバーについて感じたことを、今回は整理したいと思います。
発信している当人の意思については、まあ個人の主張だしどうこう言うつもりもなく、彼が彼自身の未来に責任を持てるならどう行動しようが好きにしたらいいんじゃないかなって感じました。
おそらく彼の行動で救われている人もいるのでしょうし。

ただ僕が気になるのは、彼の親がどう考えて彼の選択を認めているか、ですね。

日本国民の三大義務に数えられる通り、保護者には子女に普通教育を受けさせる義務があります。
しかし不登校(「行きたい時に行く」というスタンスらしい)であること自体は『出席させない正当な事由』に該当するがゆえに義務の放棄とはなりません。
(※学校教育法施行令第二十条)
簡単に言ってしまうと、子どもが「学校に行きたくない」と言えばその保護者は子どもを無理やり学校に行かせなくても罰せられない、ということです。

なので法規的には何も問題はないのです。
十歳の少年はきっと「好きなことをして生きていく」のでしょう。彼なりの勉強を積み、彼らしく成長していくのでしょう。

ただ、彼の親はどう考えているのでしょうか。
義務教育を重視しないという事は、その時点で多数派から離れるという事。親としてそれを容認するのはかなり大胆な決断だと感じます。
僕としてはそちらの意思のほうがよほど興味がわきました。

子どもを取り巻く問題が多様化している昨今。育て方もまた多様化しています。
「我が子の意思を尊重する」だけでは片付かない、未成年ユーチューバーの保護者ならではの葛藤というのも、きっとあると思うのです。

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