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友情は永遠に!見よ!AIちゃんと私の合作BL!!

こんばんは読者諸君!!
雷雨がすごいですね。ら、落雷しませんように…。


前回は私が書いたなりスイ二次創作小説(オメガバースBL)
のプロットをグーグルのAI・NotebookLMネキに
きちんとした小説にしてもらいました。

AIちゃんの書いた二次創作小説はプロットに忠実に
そこそこ良く書けていたんですが、それだけに
「設定の勘違い」「微妙に変な日本語」「いらん部分が長い」
という欠点が余計に目立ちました。

ではどうするのか?
AIちゃんに「ここの設定違うし修正して」「この部分を2行にまとめて」
とオーダーすれば、そのように直してくれますが…
私は何者だ?…字書きだよ。
直すんだよ!自分の頭とこの手で!!

という訳で、AIちゃんの作品をたたき台に
作者自らが『なりスイ二次創作小説』(オメガバースBL)を
書いてみました。
どうぞ!!(※長いです。1869字あります)


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───特務清掃員・皆神浄は
         『オメガ』である。


金城鐵也がその事実を知ったのは、まったくの偶然だった。


万和40年某日 都内
清掃センター内コワーキングスペースの一画。

溜め込んだ事務処理に追われていた金城鐵也の元に
一通のメールが届いた。見ると清掃庁医務局からのもので、
添付ファイル名は『健康診断書』とあった。

セキュリティソフトの『安全です』という表示を一瞥した鐵也は、
ほぼ機械的に添付ファイルを開く。
そして目に飛び込んできた情報に、事務疲れでぼうっとしていた
頭が一気に覚醒する。

その数秒後に同じく医務局から『誤送信のお知らせとお詫び』という
件名のメールが届いていたが、後の祭りだった。

「あれ~俺の健康診断書、間違って鐵ちゃんに届いちゃったんだ」
「うわっ!!」

背後から不意に声を掛けられ、鐵也は文字どおり飛び上がった。

「み、み、皆神ッ!!テメーいつからそこに!!」
「さっきからずっとここにいたけど…」

鐵也は目の前の男…皆守浄とまじまじと見つめた。
180近い引き締まった長身。
短い黒髪に涼やかな碧眼。非の打ちどころなく整った顔。
そのすべてが健康診断書に記載された情報に反していた。

───二次性別に関する項目 『オメガ』

その視線が意味するところを察した浄は全く悪びれる様子もなく、
むしろ楽しそうに首を傾げた。その態度は、まるで
「今更何を言っているんだ?」とでも言いたげだった。

「そうだよ?知らなかった?」
「俺ァ…テメーは俺と同じアルファだとばっかり…」
「ま~オメガらしくないって自覚はあるよ」

金城鐵也の知る『オメガ』という存在は、
身体的にか弱く、社会的にも不利な立場にある者のことだ。
皆神浄はその特徴のどちらにも当てはまらなかった。
強く、美しく、天賦の才に幾重にも恵まれた唯一無二の存在。
それが鐵也から見た皆神浄という男だった。

「…今までどうしてたんだよ」
「何を?」
「そりゃあ…ヒート(発情期)とか…
大変だったんじゃねェのか」

実に言いにくそうに、鐵也はその言葉を口にする。

「まあ、それなりにね。でも全然へーき」
「……」
「だってこの体質とは、生まれた瞬間から26年間の付き合いだぜ?
抑制剤はよく効くのを常備してるし、使うタイミングも完璧さ」
「……それならいいけどよ」

鐵也はそれきり黙ってPCに向き直り、事務作業に戻った。
この話題の終わりを察した浄は、自分の机に戻ろうと背を向ける。
その背中を鐵也の声が追った。

「…皆神」
「なに?」
「…なんかあったら、すぐ俺に言えよ」

浄は鐵也に振り向いた。ひとつにくくった尖った金髪。
豪奢な刺繍に彩られたスカジャンの背中が目に入る。

「響司さんでもアキラくんにでもいい。…ひとりで抱え込むな」

PCの画面から目を離さないまま発せられた
ぶっきらぼうな声と言葉には、金城鐵也という無骨な男の隠し持つ
本物の優しさが滲んでいた。
浄は友の言葉に柔らかく微笑む。そのアイスブルーの瞳には
深く慈しむ穏やかな光と、わずかに不穏な影が宿っていた。

「ありがと、心配してくれて」
「心配なんかしてねェ」
「素直じゃないんだから」
「殺すぞ」
「…そういえばさ」

鐵也の首筋に、するりと冷たい革の感触が絡みついた。
いつの間にか鐵也のそばに戻った浄が、背後から抱きついていた。
驚いて振り払おうとしたその時、鐵也の耳元で甘い声が囁く。

「俺って、鐵ちゃんの子供を産めるんだよね…」

琥珀色の目を見開く鐵也に、浄は嫣然と微笑んだ。

「じゃあね」

そう言い残すと、浄は踵を返し
コワーキングルームから出て行った。

鐵也の眼に革ジャンの背中が焼き付く。
精緻に彫り込まれた6本の脚の蜘蛛の意匠。
それを見た瞬間、鐵也は己の心配が
とんだ思い上がりだったことを知った。


───特務清掃員・皆神浄は
         『オメガ』である。


それも、デブルス清掃員養成機関で
並みいるアルファを蹴散らし、
主席の座を悠々と勝ち獲った規格外の『オメガ』なのだ。

(…バカか俺は)

赤く染まる顔を掌で隠しつつ、鐵也は胸の内で吐き棄てた。
じゃあね、と去りゆく浄の顔が脳裏に浮かぶ。


あれは、巣にかかった獲物を見下ろす笑みだった。


絡みついた蜘蛛の巣を払うように頭を振ると、
鐵也は未完成の仕事を終わらせるべく、
敢然とPCに向き直った。



【終】



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どうでしょう?
AIちゃんの二次創作小説
https://kakuyomu.jp/users/teigin_srb/news/16818792436264958793
を下敷きに、自分なりの解釈を交えて書いてみました。
ところどころAIちゃんの表現をパクってますね。

「浄は全く悪びれる様子もなく、
むしろ楽しそうに首を傾げた。その態度は、まるで
「今更何を言っているんだ?」とでも言いたげだった。」

ここは気に入ったのでまるまる頂いてます。
こういう地味な地の文を上手く書いてくれるのは助かる。
それと

「鐵也は思わず絶句した。浄を、自分と同じアルファだと疑ったことなど一度もなかった。彼の能力も、立ち振る舞いも、全てがアルファのそれだった。デブルス清掃の最前線で、並み居るアルファの清掃員たちを差し置いて主席を獲った男だ。」

この部分の浄さんの絶対強者感
+
革ジャンの背中の『蜘蛛』の意匠(なりスイ本編参照)

から、ラストの
『強いオメガ』=『アルファを獲物とする捕食者』
というイメージが浮かんだんですよね。

元ネタAI小説の序盤16行を要点だけ残して削りました。
鐵也が浄の健康診断書を誤って見るまでに
16行は長いよAIちゃん!!
そこまで到達しないと、この小説がオメガバだって
分からないのも読者に不親切すぎる!!

しかしこの文章をゼロから書けと言われたら
無理だったでしょうね。
まずAIちゃんのたたき台あってのもの。

なんか生成AIで出力した作品の権利問題についても
少し調べてみましたが
『出力したものを自分で作ったと言うのはNG』
『出力したものに加筆修正して整えたものは
自作だと言ってOK』
という見解らしいので、本作は私のオリジナルと言って
よいのではないでしょうか?
(違ったらすいません。
調べたけどよく分からなくてですね…)

昨日は「AIちゃんより上手く書けるぜ!!」
なんて息巻いてたんですが、いざ書いてみると
出来栄えとしてはあんまり変わらないかも?
むしろAIちゃんの方が描写が細やかで読みやすいのでは…。
しかもAIちゃんは数秒であの小説を書いたのに
私はこの2000字弱に一時間かかりました。
う~~~ん…負けでは?
私の敗北では??

もうなりスイ2はAIちゃんに書いてもらうか!!


まあともかく今回はこれまで!
次回
『総括!AIちゃんと私』

キリコは心臓に向かう折れた針。

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