こんばんは読者諸君!(2度目)
せっかくの週末に書いた近況ノートが
つまらん説明だけじゃなんですからね。
今日観て来た映画の話でもしようと思います。
『落下の王国』(ターセム・シン監督作品)です!
何年か前に観に行った『石岡瑛子展』で
「現在は廃盤となっている幻の映画」とされ、
それ以来気になってしょうがなかった映画です。
なんとそれが劇場公開されるというのだから
見に行かないテはありません。
いつ行っても祇園祭みたいな人出の渋谷まで繰り出し
観て来ましたよ…。
感想はと言えば、思いのほか明快な話で意外でした。
もっと『ホーリー・マウンテン』『裸のランチ』みたいな
訳わからん系だとばかり。
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【あらすじ】
骨折で入院している少女・アレクサンドリアは
同じく骨折で入院している青年・ロイと出会う。
ロイはアレクサンドリアに自作の不思議なお伽話を聞かせ、
娯楽に飢えていたアレクサンドリアはその話に夢中になり、
二人はどんどん親しくなってゆく。
そんなある日、アレクサンドリアはロイに
『薬品庫から、この薬をビンごと持って来てくれ』
と頼まれる。幼いながらも不穏さを感じる
アレクサンドリアだったが、仲良しのロイのため
薬を盗み出すことに…。
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ネタバレを考慮するとこれ以上書けないんですが、
まあロイには色々深い事情があるわけです。
最初は「まさかこいつ…ロリコン?
アレクサンドリア!!近寄っちゃいけません!!」
なんて思ったんですが、もっと闇深くてですね…。
ロリコンより100マシですが。
平たく言うと、仕事でもプライベートでも
ボロボロになった大人の男が、おませガールの
無邪気さに励まされて自暴自棄から脱する
という話です。わかりやすい!
でもかなり有りがちな話では?
なぜこれが伝説のカルト映画なの??
…そう、この映画を凡百のミニシアター系映画と
一線を画すのが『映像美』!!
ロケ地はタージマハルをはじめとする
世界遺産が次から次へと登場。
衣装(ロイのお伽話が映像化された際の)は
石岡瑛子デザインの素敵なものばかり!
製作費がいくらだったか、聞くのが怖いくらいです。
その甲斐あってどのシーンを切り取っても
絵になる美しさ。
ウェス・アンダーソン作品とはまた違った
テイストの映像美を堪能できました。
異世界ファンタジーを書いてる人には
お勧めの映画ですね。
…とまあ、映画自体は期待通りだったんですけど
隣の席の男が、終始モゾモゾ動くわ、
自分の前髪やら顔の皮膚やらいじるわ、
頑なに背もたれに背中をつけないわ(邪魔!)
目ざわりでしょうがなかったです。
2時間…人生でたったの2時間も
地蔵のようにおとなしくできないなら
映画館になんか来るんじゃありません!!
まあ私もプロなんで、持参した
ネックウォーマーを顔にすっぽりはめて
馬車馬のように視界を狭めることで
モゾモゾ野郎を視界と意識から追い出したので
事なきを得ましたが。
座席の間にベニヤ板でも立てといて
欲しいですよ、ホント。
来週末観に行く予定の『ズートピア2』は
絶対プレミアムシートにしようと
思いを新たにしたのでした。
