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スリマジェこぼれ話(4)名前の元ネタと文明レベルの話

 今回も書いていきます。スリマジェこぼれ話第四弾であります。数少ないスリマジェファンをがっちりと囲い込み、さらに新たなファンを増やしていけたらいいな……との野望を抱いて始めたこの企画。果たして、効果が出ているかは不明ですが、このところ毎日、PVも1000ずつ増えていまして、大変ありがたいです。
 ただ、書き手の不勉強のせいか、色々とご指摘を頂いておりましてですね……。このこぼれ話のおかげで、書き手の無知が晒されてしまうッ?! と、やや恐々としております。
 ま、まぁ、スリマジェの世界ではこうなんです! と、無理矢理納得していただければ幸いです。あくまでフランス風、であって、フランスではない。それがスリマジェ。

   🌟 🌟 🌟

 今日は、名前の元ネタに関して。
 実は私、少女漫画家である木原敏江先生のファンでして。というのも、母が先生の漫画をコレクションしていたからなのですが。
 その中に、原作:A・ゴロン、漫画:木原敏江の名作“アンジェリク”という作品がありまして。
 17世紀後半、太陽王と呼ばれたルイ14世統治下のフランスで、嫉妬と策謀渦巻く宮廷をたくましく駆け抜け、恋にその身を捧げた美女アンジェリクを主人公とした漫画です。
 で、スリマジェのメンバーはみんなこの作品の登場人物たちから名前を頂いています(名前だけですので、お話はまるで別物です)。

 侍従卿ルイと、その妹デュードネ。
 これはお分かりの通り、太陽王ルイ14世から。デュードネのほうは『神の賜物』を意味するルイ14世の洗礼名です。実は男性名なんですよね。デュードネちゃん。

 主人公ヴラマンク・プレシーは、アンジェリクや、その夫ジョフレと恋の三角関係を演じる美貌のいとこ殿、フィリップ・ド・プレシ=ベリエールから。
 ヴラマンクという名前のほうはですね、西洋美術史の本をパラパラめくっていたときに、「お、かっこいい!」となって覚えていた名前です。ただ……、もう愛着がわいて名前を変える気がまったく起きないほどに話が進んでから、ある大失敗に気づいたのですよね。その失敗、もし気づいても、あなたの心のうちにそっと秘めておいてください。

 ちなみに、ペギランは騎士隊長、アテナイスはアンジェリクのライバルから取りました。

   🌟 🌟 🌟

 と、ここまで読んで、賢明な方は気づかれたのではないでしょうか。
「おい、ちょっと待て。スリーピング・マジェスティは“中世風”のファンタジーじゃないのかよ」と。

 そう……、17世紀と言ったらもう近世なんですよ!
 某国民的二大RPG(D○・F○)が“中世風”と誤解されているため、お気づきにならない方も多いかと思いますが、あんなきらびやかなお城が建ち、全身をよろうプレートアーマーが主流なのは、中世ではなくて、歴史区分上では“近世”に当たるのです。
 では、実際の中世はというと、日本における平安~鎌倉~室町時代。ダークエイジとも呼ばれる暗黒時代であり、町を囲うのも石壁ではなく柵なことが多く、お城も、もっと無骨な山城だったりします(1000年近くありますから、中世の間にも色々変化しますが)。

 ですが、ご安心ください。
 キャラの名前だけは木原先生へのリスペクトから、17世紀のフランス王朝より頂きましたが、スリマジェ世界の文明レベルは、こちらの世界の中世とほぼ変わりませんし、描写上もそのように心がけて書いております。なので、スリマジェは看板に偽りなく“中世風”ファンタジーです。
 歴史に詳しい方ほど混乱する設定で申し訳ありませんが、なにとぞご理解いただければと思います。

 まぁ、それでも、やっぱりプレートアーマーと騎士団による突撃はロマンですからね。スリマジェの世界では、ほとんどは中世と変わらない文明レベルだけど、鎧など、一部の技術はかなり進んでいるということになっています。

   🌟 🌟 🌟

 今日は言い訳が多かったせいか、いつもより長くなってしまいました。
 ところで、新着レビュー表示機能、見ましたか?
 スリマジェはですね、作者としても望外な好評を頂いており、もうすでにたくさんのレビューを頂いてはいるのですが……、新着レビュー表示機能が実装されてからは、レビューを頂いていないのです!
 それでもう、新着レビューに載っている方々が羨ましくて羨ましくて。
 今日、本作は第一部完結を迎えます!(第二部は未定)
 まとめ読みやレビューを書くなら今がチャンスですよ!
 もちろん、無言での評価だけでも大歓迎です。

 ただ、一つお願いが。
 実はカクヨムのサイトの仕様上、読んだ実態のない★評価やレビューは無効票となり、場合によっては削除対象となります。しかし、サイトに登録する前に読んだ場合、例え同じ端末からでも、読んだ実績としてカウントされないのだそうです。
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 それでは。

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