たきのまる

　小説はイメージが大事だ。だから作家はミステリアスな方がいい……と、ペンネームを夏目碧央にしてからは、年齢、性別、本職などを明かさずに来た。だが、作風に行き詰まりを感じ、エッセイ…

人探しをしながら人間のふりをして生活していた怪異『彼女』は、ある日クラスメイトの八千原志朗に呼び出された。志朗は『彼女』の正体を言い当て、協力を申し出てくる。志朗の協力によって人…

荒れた大地。闊歩する鉄の巨人。悲鳴。銃声。死体の山。戦争が支配するこの世界には、ひと握りでも憐れみはあるのだろうか。

　幾多の並行世界、異世界、反転世界。そこには数多の物語があり、何人もの「主人公」がいる。「異質物」によってあるべき物語に「歪み」が生じたとき、彼女たちはやって来る――黒白のツンデ…

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。