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カルト映画「バニー・レーク」

BSプレミアムで放送した映画

  「バニー・レークは行方不明」

を見ました。
この映画、本屋で「カルト映画大全集」みたいな本をパラパラやっていて(すみません、買ってません)「ふうーん、面白そう。見たいなあ」と思っていた映画です。
内容は、


__兄を頼ってアメリカからイギリスに引っ越してきたアン・レークは、引っ越しのドタバタの中、幼い娘バニーを保育園に預けるが、迎えに行くと姿がない。職員に訴えてもらちがあかず、警察に通報する。警察がやって来て捜査を開始するが、捜査が進む内、警部らはある疑念を膨らませていく--
「バニー・レークは、実在するのか?」
誰も彼女を見ておらず、彼女の存在を示す物証は何もない。
母親であるアンの精神が疑われ、実の兄も「子どもの頃アンにはバニーと言う想像上の友だちがいた」と洩らし、ますます怪しくなってくる。
バニー捜索の行方はどこに向かうのか?


といった感じ。
1965年の白黒映画、と古い映画なんですが。
わたしも見て感じましたけれど、これはやはりヒッチコックを全面的に意識した映画でしょう。
65年と言うとすごく古いイメージですが、もうとっくにカラーの時代なんですね。それをあえて白黒でと言うのは当然ヒッチコックの「サイコ」(60年)を意識してでしょう。
娘が消えて、母親が必死に捜しているのに、「そんな子、本当にいたの?」と疑われるプロットは、これまたヒッチコックの「バルカン超特急」の列車内で老婆が消えるのと同じ。ちなみにこちらはなんと1938年の作品。ちなみに2005年のジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」も同じプロットです。

さて、では、ヒッチコックをもろに意識したと思われる「バニー・レーク」の特別な所はどこにあるか?
これはそもそも立ち読みした本で指摘されてたんですが(笑)、観客にも行方不明のバニー・レークの姿を見せない所でしょう。
映画冒頭から状況的に「バニー・レークと言う幼い娘がいる」と観客にも見せているんですが、肝心のその姿は見てないんですね。
だから、母親が必死に娘を捜して、だんだんヒステリックに、情緒不安定になっていって、しかも元々母親に精神疾患があるような情報が出てきて、観客にも、「果たしてバニー・レークは実在するんだろうか?」と疑わせるんですね。
だから、話がどうなるのか、予想がつかない。何かしらの陰謀に巻き込まれたのか? それともこのままサイコの迷宮にはまりこんで終わってしまうのか? どっちもあり得るし、どっちとも予想できない。
この映画、ちゃんとした終わり方するのかなあ?と、かなり不安なドキドキ感があります。
主人公がサイコ状態のまま終わったら、そりゃあカルト映画だわなあ、と。

さて、その結末は…………というのはもちろん言いません。
ただ、きちんと完結している、とだけは言っておきましょう。

そう言えば、何故かロックグループ「ゾンビーズ」が印象的にフィーチャーされてます。なんか変なのお、って感じで、何故?と言う理由ははっきり言って分かりませんでしたが、人気アイドルグループとのタイアップと言う「今風」な感じはしました。
白黒の映像も、本当に昔の白黒映画の時代と違って、すごくシャープな画像で、演出もヒッチコックよりずっと自然で、古臭さはありません。
ちなみに、わたしの大好きな人形がいっぱい出てきます。お嫌いな方はご注意を。

なかなかチャンスはないかと思いますが、ミステリー、サイコサスペンス好きの方には、是非、ご覧になっていただきたい、特別な傑作でした。

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