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無双の細道こぼれ話第三十二回:ラスボス戦と私

 そう言えば今年は末次由紀先生の『ちはやふる』が完結しましたね。
 残念ながら勉強不足の私はまだ読んだことがないので、この話はこれ以上広がらないのですが。
 
 で、『ちはやふる』と言えば、小倉百人一首カルタです。
 芭蕉を主人公に、仲麻呂をラスボスにと考えた時、俳句と短歌の最終決戦という形はすぐに思いつきました。
 しかし、これには大きな問題がありました。
 そうです、本編にもあるように文字数の問題です。詠み終わった時点で効力を発揮するとなると、どうしても文字数の少ない俳句の方が有利で、ラスボスのくせして仲麻呂に勝ち目がないのです。
 
 とは言え、科挙を舞台に主人公を芭蕉に据えたら、もうラスボスは仲麻呂以外考えられません。
 なので懸命に考えました。
 そこで出てきたひとつが小倉百人一首と、もはや体育会系競技と言ってもいいカルタです。
 これなら俳句よりも短く、というか最初の数文字で詠唱を完成させるという悪魔的なシステムが出来上がります。
 実にラスボスらしいチートと言えるでしょう。
 我ながら天才かと思いました。
 
 ですがラスボス戦はまだ始まったばかり。
 さっきも言ったように、これは仲麻呂をラスボスする為に思いついたひとつにすぎません。
 ラスボス戦らしくまだまだ盛り上げるので、どうぞお楽しみに。

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