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無双の細道こぼれ話第二十七回:ダイヤモンドと私

 亡骸をダイヤモンドにするというネタは迫稔雄先生の『嘘食い』で知りました。

 敵対勢力のひとつアイデアルのボスが死んだ部下をダイヤモンドにし、自分が死んだ時もまたダイヤモンドにするよう業者に依頼していたのです。
 ちなみにこれも何かしらの伏線かなと思っていましたが、どうやらそんなこともなかったようです。
 ただ、人をダイヤモンドにするというネタはしっかり私の頭の中に収納されたのでした。
 
 さて知識を貪る饕餮というキャラ付けした天災は、膨大な暗記を必要とされた本来の科挙をイメージして作りました。
 とは言え知識を駆使して戦うという設定にすると悪役っぽくありません。むしろ完全に主人公側です。
 なので知識を目に見えない力に変えて相手を押し潰すという能力にしました。

 で、単純に知識で殴るとか、知識で斬るとか、知識で精神攻撃するとかではなくてあえて「押し潰す」にしたのは、まさにこのダイヤモンドネタを採用したかったからです。
 本編にもあるようにダイヤモンドは高温と高圧力で出来るからですね。
 
 では何故ダイヤモンドネタがそこまで必要だったのか?
 まぁ顔笑がダイヤモンドにされてしまったのを見て気付かれた方もおられると思いますが、とりあえず今はまだ秘密ということで。

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