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無双の細道こぼれ話第二十四回:ジャンケンと私

 いまだに分からないことがあります。

 子供の頃、ジャンケンをする時に両手を重ねて腕をねじり、指の隙間から中を覗くという謎の儀式をやったことがありませんか?
 これの腕を捻じり方がどうもよく分かりません。
 というか年を取って身体が硬くなったのでしょう、とにかく捻じることが出来ません。
 こんな調子ですから『鎌倉殿の十三人』にて大竹しのぶさん演ずる歩き巫女の「あんた、ひじを顎に付けることが出来るかぇ?」なんて夢のまた夢です。
 
 話がずれました。
 論点は腕の捻じり方ではなく、この儀式における要点、すなわち「指の隙間から何が見えたら何の手を出したらいいのか」なのです。
 どうにもこれがいまだに分かりません。
 私が子供の頃は多くの友人がこの謎儀式をやっていました。
 だから私も同じようにやっていたのですが、この儀式を理解していなかったので出す手は自分で考えていました。
 
 誰かこの儀式のルールを教えてください。
 それとも意味なんて最初からなかったのですか?
 私たちはただどこの誰とも知らない人間が考えた虚構に踊らされていただけなのですか?
 
 あと手の甲に指を押し付けてその皺の様子でジャンケンの手を決めるという方法も、今になって告白しますが同じくルールを理解していませんでした。
 ぶっちゃけ私の小学生時代はそんなのばかりでした。ちゃんとルールを理解していれば、今頃は天下無敵のジャンケンチャンピオンになれていたかと思うと無念がこみあげる今日この頃です。

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