https://kakuyomu.jp/works/16817330656927273343/episodes/16818093076350524878 彼らの姿は間違いなく俺がネストを家畜化すべしと言った際に説明した様相だった。人の姿を消され、異形にさせられた人間達である。
「どうして……」
言葉が溢れる。理解が追い付かず、思考よりも先に声が吐いて出た。
「どうして? よくもそんな言葉が出る!」
ネストの一人が叫んだ。
「お前が! お前が俺達をこうしたんだ! お前が! お前は言ったから!」
「馬鹿な、あの話は頓挫したはずだ」
「俺はお前が言ってるとこを見たんだ! お前が言った通りになった!」
どうしてそうなってしまったのか。確かに俺の発案だが、実行前にリークし被害者は出ないはずだった。どこでどう間違ってこうなったのか。頭を働かせる前に、拳大の石が頭に当たり俺は地面に倒れた。ネストの人間が投石をしたのだ。
痛いな
熱を含む鈍痛。出血しているのが分かる。そしてこれから何が行われるかもおおよそ察しがついた。