俺の名前は、のぞみ。 漢字は、望。 だけど、人生はなかなか、望み通りには行かないらしい。 今日なんか、突然現れた刃物男のせいで、帰りが深夜になっちまったし、さ。 クタクタに疲れ…

カナと私の間には、いつの頃からか暗黙の合図があった。 GOの場合は、まばたき一回。 STAYの場合は、まばたき二回。 ねぇ、カナ。 あの日のあのまばたきの意味って、もしかして…

大学生の拓馬は、絶体絶命のピンチを迎えていた。 なにって････留年のっ！ ギリギリまで放置していたのが悪いとは言え、あれもそれもこれも提出期限が迫っていて、【猫の手】も借りたい…

何の異動希望も出していなかったのに。 小学生の「算数」の頃から、数字が大の苦手だと言うのに。 そんな私が、会社命令の異動ですっ飛ばされた先は、某会社の『人事部　給与厚生課』。 昨…

『はい、人事部　給与厚生課です。』 https://kakuyomu.jp/works/16816452220776148887 の続編です。 続編とは言っても、１話１話は完結し…

僕はアザラシのぬいぐるみ。 僕はこの世に生み出されてから間もなく、千明ちゃんに出会った。 仲間からは、『最初どんなに可愛がられていたって、いずれは埃まみれになって、最後には捨てら…

この間、わたしのおばあちゃんが亡くなったの。 少しだけ、わたしの『おばあちゃんの思い出』話、聞いてくれると嬉しいな…

年度末に突入した３月初旬。 思いもよらない人事異動の発表があった。 そしてその後行われた上司との『打ち合わせ』とは。

ペット飼育不可のアパートの一室に住んでいる理菜。 そのアパートの隣の部屋に、猫連れの住人が引っ越してきた。 猫の名前は、チャー。 ロクに手入れもされていないボサボサの被毛に覆われ…

散歩コースの途中にある、小さな教会。 熱心に祈りを捧げている一人の女性に出会った。 彼女は、何を祈っていたのか。 その祈りは、届いていたのか。 ならば、なぜー

※怖い話ではありません。 ※１話は1000文字以下の短いお話なので、お気軽にどうぞ♪ 僕は、目黒　奏太。小学校４年生。ごくごく普通の小学生だ。ちょっと、人見知りで引っ込み思案な…

怖いのは、【おかしくなっていることにすら、気づいていなかった、ということ。】 数年前、業務が多忙を極めていた僕は、ある日の出勤時にホームに近づく通過電車を見てこう思った。 ここで…

毎日のように「死にたい」と漏らす舞香に、「また『死ぬ死ぬ詐欺』が始まった」と、からかいながらも、舞香の話を受け止めてくれる美早紀。 そんな美早紀が、舞香に『いろいろ、ごめん。』の…

退職者が立て続けに出たり。 休職者が出たり。 妙（たえ）の職場は、てんやわんや。 もちろん、妙達担当者は、現場の窮状を上司やマネージャーに訴えてはいたのだが… ※KAC2023…

私は、しのぶ。 旦那と小学生の息子には、筋肉がないと笑われている。 でも、私だって頑張っているのだ！ 色々なトレーニング・グッズを試して。 え？ 試した結果は？って？ それは… …

昔、小学生だった娘が小遣いを貯めて私にプレゼントをしてくれた、ネクタイ。 その深緑色のネクタイには、ベージュ色の小さなラクダがたくさん散りばめられていた。 今、私はその娘の晴れ…

クロノヒョウさんの自主企画に参加させていただこうと書いたお話です。 ・テーマ「変化するスタートライン」 ・文字数　一万文字～二万文字以内 ・テーマに沿った物語で完結させること ・…

※時代設定は、平成初期くらいです。（まだ携帯電話はほとんど普及していません）。 ※作者は医療その他の知識にものすごく乏しいので、そこらへんは突っ込まないでいただけると有難いです(…

俺、巽は、ほんの出来心で浮気をし、それを咎めた彼女が別れを告げても引き止めもしなかった。 その代償がこんなにも大きいとは。 こんなにも、俺の中の彼女の存在が大きかったとは。 取り…

突然友人の美樹に呼び出された麻耶。 美樹はひとしきり腐れ縁の男の愚痴を言うと、尾行をするために男の後を追って行った。 ひとり残された麻耶は−

体が小さくてよく熱を出しては寝込んでいた妹。 俺は実は、妹には特殊能力があったんじゃないかと睨んでいる。 ＊ー＊ー＊ー＊ー＊ー＊ー＊ー＊ー＊ー＊ー このお話は、クロノヒョウさ…

大学で、ちょっと気になる子に誘われて、足を運んだ占いの店。 そこは『前世占い』の店だった。 なんだか良く分からない内に占ってもらうことになってしまったけど…… ※このお話は、ク…

両親の大反対を押し切って家を出て行ったお兄ちゃん。 私の自慢のお兄ちゃん。 お兄ちゃんは、夢を諦めきれずに家を出て行ったのだった。 その５年後。 見知らぬアドレスから送られてきた…