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夏の企画「奇想文学〜」ご参加作品へ (感想など)

現在、自主企画をやっています。

 「奇想文学 募集求ム」

 https://kakuyomu.jp/user_events/16817330661832241365


 参加作品が多くなって、うれしいです。でも、全部読めないやろうなぁ。
 せっかくご参加いただいておりますので、おもしろかった作品などは感想を書いてみようと思います。こちらのページに勝手に書きますね!(勝手に書いて、作者様たち、ごめんなさい)。

 それと、好みもありますので、全部読めず、ご紹介できず、すみません。




 今のところ、一番惹かれたのは、これですかね。


 く  
 ポテトマトさん 作。
 https://kakuyomu.jp/works/16817139556458241927


 有名どころの企画にご参加ということで力作だと思います。こむら川小説大賞のテーマは「逆境」なんですね。そして「夏」をテーマにした企画にも同時に参加。この二つのテーマが込められているということですね。

 作中に、絵の作者であるアングラ・マイルドルという失語症の画家の人生が絵に添えて解説されてある、と言っていて、それに対して「なぜそんなことを書くのか」と嫌悪を示す語り手の声が描かれていますが、私自身は、絵画が大好きで、それと同時に絵のイメージを文章で表した解説も実は大好きなんですよね。その絵を観て、他人がどう感じるのかとか、奥に隠されたストーリーとかも知りたいという、素人丸出しでして。なので美術雑誌を読むのが非常に好きです。

 この『く』を読んだときにも、そういう、頭の中の絵のイメージと同時にストーリーが顔を出して現れては消えていくような、それなのに総評すると「美しい」という感覚が心に広がる感じが実に好きでした。

 タイトルも作品も不思議なんですけど、キャッチフレーズとタイトルをくっつけると、「くれなずむ」になるんですよね。答えなんて作者様にしかわかりませんが、「暮れそうでなかなか暮れない」というこの語自体もおもしろいものですよね。

 とにかく私の好きなタイプの作品でした。

 

 他の作品も、コメント欄などでご紹介できたら、します!


 企画は期間中、どしどしご参加ください。よろしければ、感想もくださいっ!!
 
 

8件のコメント

  • 感想 その2

    『例え救助であっても』
    そうざ さん作

    https://kakuyomu.jp/works/16817330654885776362


     そうざさんの作品で、『仕方がない場合のチンパンジー』がめちゃくちゃおもしろくて大好きだったんですよ。レビューも書きましたものねぇ。短いお話をいっぱい書いてらっしゃいますが、こちらもコメディとして最高でした。

     まだ溺れている最中なので「準溺死者」と呼ぶ、とか、ブラック的でもあり。助けようとする漫才のツッコミ役の方は、やはりボケと比べると能力が劣りはするんですけど、こいつと溺れかけている人との間でボケとツッコミがはじまる感じがすごくいい。オチも見事でした。
  • 『蛺蝶』(たてはちょう)
    深川夏眠さん 作

    https://kakuyomu.jp/works/1177354054891279540


    ああ、不気味美しい……ですかねぇ。
    800字で、これほどストーリー性があって濃厚なものが書けるって、すごいですね。オチがないと書かれてありますが、物語は感じられました。特に「スフレのように」の表現のところが、やばい……。
    目の前がどろりと赤く感じられるような重さがありました。
  • 『行く!行くな!行くな!』
    ケーエスさん 作

    https://kakuyomu.jp/works/16817330661731655485


    単純に、おもしろい。ノリがよろしいかと。
    「奇想文学」なのか、と言われると、違うような気もしますが、「奇想天外」なのだと思います。お父さんが……。
  • 『ピーナッツバターを塗る仕事』
    矢向 亜紀さん 作

    https://kakuyomu.jp/works/16817330653213341610

    よくこういうの、思いつくな、という感想もありますが、これを「シュール」作品とかじゃなくて、お仕事小説、日常小説のような感じで、真面目に丁寧に描かれているところがいいですね。

    ピーナッツバターが塗られた街があったら、素敵ですものね。しかも絵本っぽいかと思いきや、そうでもない。大人な作品ですよね。
  • 『消しゴム再生工場』
    Amakaruさん 作

    https://kakuyomu.jp/works/16817330661798605874

    こちらも今どきめずらしい──というような真面目な作品でした。めずらしいなんて言っちゃ、申し訳ないですが、身の回りの疑問点とか矛盾点とかが思いついたとしても、それをどう料理するか、というのが重要な気がするんですよね。コメディにしようと思えばいくらでもできますし。

    最後の方で出てきた「慰霊」も、思わず考えさせられました。
  • 『ランプの魔人』
    オニキ ヨウさん 作

    https://kakuyomu.jp/works/16817330662082675305

    いやぁ、参加作品多くなってきたなぁと思いつつ、これ読んでよかった。私の心にはクリーンヒットしましたね。

    こういう何気ないお話好きなんですよ。日常を描くなら、地味なんだけれども、なんか心が動くとか、心が揺れる……という程度が逆に深く印象に残る、そんな感じです。

    「魔法のランプ」で、実際想像したとおりの感じにならない、といえば、よくある物語に思えますが、描き方や例えの出し方がうまいんでしょうねぇ。

    「ガイドライン」やら「パーソナルスペース侵害」には笑ってしまいました。

    いや、いいお話。私のどストライクです!

    また、作者様のプロフィールに書いてあった好きな作家さんのお名前、
    「カポーティ」「尾崎翠」「村上春樹」は私と重なりますね。
  • 終ってから、今頃気が付きました。フォローしていても、自主企画はカクヨム連絡来ないのか…
    ナイスなテーマでした!
    おすすめ作品、幾つかのぞかせて頂きます。

  • 友未さん

    こんにちはー! お変わりないですか?
    私は病に倒れていました(汗)。もう完全復活です。

    オススメ以外にもコメント送って気に入ったものがあったのですが、ここに記載が間に合わなくて……。お好みがあればうれしいです。

    またそちらの企画にも遊びに行きますね!!
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