久々の近況ノートの話題がこんなのですみません(苦笑)。
ということで、「角川つばさ文庫」の公募向けに執筆していた「鎌倉西小学校ミステリー倶楽部」が、先日無事に完結しました。少々見切り発車したので、後半のディテールに悔いが残りますが……時間も無いのでやむなし。
また、第二回ファミ通文庫大賞に応募していた「ルーくんはゲームが好き」は、残念ながら一次選考で落ちました……。
「えっ? マジ!? 一次も通れなかったの!?」と意気消沈しましたが、よく見てみると他の方々の実力作がかなりの数落ちていたので、なんかもう、気にしないことにしました(ダメージは残りますが)。
両作品とも、公募に関係なく今後もカクヨムへの掲載を続けると思いますので、どうぞよしなに。
「鎌倉西小学校ミステリー倶楽部」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889939774「ルーくんはゲームが好き」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888245101★おまけ
以下、おまけとして「ミステリー倶楽部」のあとがき代わりというか、ちょっとしたお話をば。
同作は、「推理によって人心を収め、霊力によって妖怪を打倒し、結果として『学校の怪談』を解消していく」という基本プロットに立っていますが、もう一つ別のテーマがあります。
それは「人によって異なる視点・観点の違い」というもの。
孔雀くんには、お化けは全く見えません。
心ちゃんにはお化けが見えますが、「それ以上の存在」は全く分かりません。
ひばりちゃんは、お化けよりも更に上の存在(神様)ですら見えてしまいます。
主人公三人は、それぞれ一部重なったり重ならなかったりする、「視えている世界の違い」を抱えたチーム。
認識も知識も行動原理も、どこかしらズレがあって、共有することすら難しいものもある。
でも、そんな三人が集まって一つの問題を解決しようと協力し合う。
みたいなものを描きたかった。
エピソードごとに毛色の異なる話が集まっているのは、そういった理由からでした。
つまり、誰を主軸に据えるかで、物語のジャンルさえも変わってくる、という。
孔雀くん主役だと、ちょっと不思議系のミステリなのに、ひばりちゃん視点にすると、完璧王道の妖怪バトルものになってしまうわけですw
公募の文字数の問題もあり、掘り下げ等を簡略化した状態だったので、人によっては突飛な展開に見えたかもな、という点は少し反省……。