たまには小説以外のお話を。
『グラディエーター』を見ました。
感動しました。
面白く無い瞬間が皆無。
およそ四半世紀前の映画とは思えない、完璧過ぎるスペクタクル。
常に目が離せず、息継ぎができない。
物語に山と谷の波はあるはずなのだが、常に前の山を次の山を大きく超えてくるので、後半の谷が前半の山を超えてくる。
余計な語りが無く、映『画』している。
陰と、太陽と、それが照らす薄橙の明暗が恐ろしく美しく、絹のような微細さとなめらかさがあるが、剣闘士が殺し合う光景は荒く、激しく揺れ動き、視界が霞むようだが、それは確かに網膜が捉えられるほどの絶妙な均衡を保っている。
やはり映画はよいものです。『グラディエーターⅡ』も楽しみです。