• 現代ファンタジー
  • 異世界ファンタジー

桜色の樹



この作品の目的は
築ノ宮さんに結婚なんてしないと言うトラウマを植え付ける事でした。

なんとひどい話でしょうか。
しかし仕方ないのです。
そう言う設定なんで。
築ノ宮さんが私を炎に包むかもしれませんが、
今は寒いので問題なしです。

それで今回の作品のテーマ曲は
フランク・プールセルオーケストラが演奏した「ベニスの愛」です。
かなり古い曲ですが大好きなの。

「ベニスの愛」と言う映画の曲で
この映画名で検索するとオーボエ協奏曲が出て来ますがそれではなく、
ステルビオ・チプリアーニ氏が作曲された曲です。
でた、チプリアーニ!大好物です。



それで波留のお隣の藤原さんはOfficial髭男dismの藤原さんです。
Pretenderを聞いていた時に丁度このシーンになったので
藤原さんにしました。

Pretenderは歌詞が深いです。
色々な解釈がありますが、
君は綺麗だと言う男性は優しい人だと思います。
お相手の方とは付き合っているようですが
何となくしっくりこなくて終わりの予感を綴った歌だと私は思っています。

でも大事なものをこの人は見つけたのです。
その思い出を心の中にそっと仕舞って生きて行くのです。
案外とそのような綺麗な思い出を見つけられる人は少ないのです。

ただ注意しなければいけないのは、
20年ぐらいしてSNSなどで
あの人どうしているのかなと探す行為です。

相手が昔と変わらない場合もありますが、
はっきり言ってそんな奇跡のような事は殆どありません。
大抵普通のおじさんおばさんになっています。
そして本人も歳取ってんのよ。
生き物としての宿命なのよ、みんな歳を取るの。
綺麗な思い出をそのままにしたかったら、探しちゃだめです。

と言う事で、
築ノ宮さんはその大事な美しい思い出を抱きしめて
ずっと結婚もせず生きたのでした。
しかし男の子なのでそこそこ遊んでいたのは
築ノ宮さんの名誉のために秘密にしておきます。
でもやっぱり波留さんが一番だったようで、結婚はしませんでした。

聖域の桜の樹に入った時に波留さんは全部知ったのですが、
仕方ないわねぇ、と笑って済ませたみたいです。
最後にはちゃんと戻って来たのでそれで良かった様です。
さすが苦労人。偉いね。




コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する