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『機械人間のトア』さん。

 今、書きかけの『機械人間のトア』。世界観やテーマ、キャラクターのイメージはだいぶ固まってるけど、なかなか書けない。書く気が起きない、というべきか。

 トアは機械人間…いわゆるアンドロイドで、この作品は彼を作り出した人物を探す旅のお話である。
 彼が生きる(?)世界には、ロボットが溢れている。しかし、トア以外のロボットは、見てくれが完全に機械のロボット。人間そっくりのトアは、異質な存在として描かれる。
 彼らが暮らすのは、大きな争いが起こった後の、荒涼とした世界。町は、それぞれ有力者が支配していて、人々の暮らしはそんなに豊かじゃない。ロボットは基本的に使役されるもので…と、これはもう完全に『スターウォーズ』だなあ(しかもタトゥイーン)と、書いていて思った。

 トアを造り出した某博士は、アンドロイドに対する愛情の欠落があり、それとトアは対峙することになるのだが…そんなお話だ。キャッチコピーは、「愛って、ケツイだ」。これは本当に児童向けとして書けるのか?書くしかないけど。

 『トア』の前に書いた作品では、諸々の事情で小説の内容に関して、かなり後悔の残る出来になってしまった。なので、今回は文章そのものの完成度に、けっこう気をつかって執筆している(最初だけかもしれないけど)。

 主人公トアはアンドロイドで、感情を持たない。だから、彼の内面は一切描写しない。これがルール。彼の思考は、彼の動きを描写することで表現することが目標だ。
 現時点で考える僕の理想の小説の文体は、「目に見えるものによる演出」だ。それは、モノとか、風景とか、音とか、匂いとか。五感で感じられるものを描くことで、小説を書きたい。
 だから、登場人物の心の中を直接書くようなことはしたくない。それは便利な方法だけど、なんとなく避けたい。そこに理屈はなくて、単なる僕の好みである。
 おそらく、僕の頭の中に雑然としている世界の「空気感」を表現したいのかなあ。自分でもよくわからない。
 ノート連投して申し訳ない。でも、何か書きたかった。書いたら、考えていることが整理される気がした。自分の心のままに文を連ねていくことも、この時間なら許される気がした。

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