説明というほどではないのですが。
ちなみに改変したのは全体の一話目です。
クリス本人が止めを刺す→別の相手が止めを刺すにしました。
変えよう、いや変えなくていいだろう。
を、何回か繰り返したすえに、変更しました。
内訳を話しますと。
さすがに初っ端から殺人やらかしのはな。
でも、クリスって、普通にこういうのやるんだよな。
ただ、あのグレーの人なら生かすだろう。
いや、トラウムって生かしてもなんか、やばくね? 絶対に瓦解するだろ。
あと、クリスが敵を一撃で倒して止めを刺して終わりという、完璧な仕事をやるわけがない。
正直、最後のが一番大きいです。
順に説明しますと、まずクリスって内面は善人ではあるものの、人格者ではないんです。
後に開示される要素も合わせて話すと、彼は裏があると思われるけど、実は表に出している言動が全て本音というキャラでして。
誤解されやすいタイプ。乳白色に見られやすい人物です。
善行を働いても、「なにを考えてやがる」と警戒されるような。
その上で、あっさりと殺人を犯します。
積極的に殺りに行くタイプではありません。むしろ、苦手です。刺激的なことだから。
でも、やるときはやる。それをしなければならないとなったら、割り切る。だから、彼の過去がああなのです。
それと、トラウムを生かすメリットとデメリットに関して。
彼は協力者になれる素質は持っていました。
ただ、性格に難があります。
過激、手段を選ばない、話を聞かない、猪突猛進、玉砕戦法に打って出る。
こんなもん連れて行って、成功するか?
多分ですけど、彼を仲間にするルートがあるとしても、途中で瓦解します。
デメリットのほうが大きいんじゃないですかね。
聖職者皆殺しにしているあたり。
いちおう罪人なわけですし、これを野放しにするのは危険です。
それから、決め手となったのは、クリスは絶対に完璧な仕事はしないということ。
彼、かなり雑なやり方をします。
言ってしまうと慢心癖があるため、相手を警戒しないし、執拗以上の追い詰めもしないわけです。
今回、一撃の元に粉砕してしまうのは完璧すぎると判断し、外しました。
やろうと思えばやれるけど、武器が武器だしな……という感じで。力抜いて雑に振り払ったら、ああなるんじゃないかと。
生前ならともかく、今世では手を抜いています。
ちなみに第一章前編は序章扱いですが、内容は第一幕に入ります。
わざわざこちら側に入れた理由は、ネタバレに触れるため、控えます。
ただ、察しはつくと思います。
要はどちらを選ぶかという話でして。
そちら側へ行かない限り、第一幕へは移れないのです。
追記:多分、そこそこに重要な伏線になると思います。クリスが一発で殺せないという事実。
今はグレーの人のパートは消したけれど、描写しておいたほうがよかったかもしれません。