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長編ミステリーって本当に長い

執筆中の長編ミステリーについての近況です。
現在、4万7千字ほどまで来ました。
これまで完結させた最長の小説が『百角館の殺人』で3万字なので、すでに1.5倍は書いています。
しかし、鮎川賞の下限は400字詰めで360枚。
文字数でいえばざっくり15万字くらいを目標に書かなければいけません。
まだ3分の1弱。トホホ……
この調子だと7万字くらいで物語は完結しそうなので、あとは遡って伏線や情景描写、エピソードを付け足す作業になります。
ミステリーは終わりがはっきりしているので、後ろに文章をどんどん付け足すというのは現実的ではないんですよね。
はたして書き足しで2倍まで膨らませられるかどうかは全く自信がありません。
カクヨムには10万超えの作品がごろごろありますが、皆さん一体どうやって長い小説を書いているのでしょう???

ちなみに、これまでタイトルを『物理学者の密室』としていましたが『コスモス~宇宙物理学者の密室~』に改題します。
こっちの方が覚えやすくて内容のイメージも多少はできますよね。
あと、自分にしかわからないことですが、犯人を変えました。
当初の犯人は意外性ガン無視だったのですが、やっぱりハウダニットでも「意外な犯人」の方が楽しいですから笑。

以下、ミステリ創作論的な何かです。
「意外な犯人」の「意外」ポイントは2種類に分けられると思っています。
1. 犯行を行えるはずがないと思われていた者が犯人だった。
2. 犯行を行いそうにないと無意識に思っていた者が犯人だった。
1はハウダニットには限らず、アリバイ系のものも広く含みます。2はすでに死んだと思われていた者や探偵が犯人だった場合、明らかに動機がなさそうな人物が犯人だった場合などです。
2の意外な犯人を選択した場合、明らかに動機がなさそうな人物に実は動機があったとしなければいけないので、ホワイダニット的な要素を若干含むことになります。
ロジカルに犯人が指名されていれば、事件解決後に後出しで動機を説明するのもフェアではあるのですが、やはり事前に動機の伏線もあったら美しいなとは思います。難しいんですけどね。

それでは、引き続き執筆して参ります。

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