藤崎珠里

伯爵令嬢のベルナデット・ミュラトールは、国一番の美姫とも呼ばれる美しさを持つ。 恋愛結婚をした両親はベルナデットにも恋愛結婚を推奨してくるが、彼女にとって興味があるものは魔宝石だ…

気づけば子どもの姿になって、異世界に立っていた。わけもわからず駆け出して、転んだ先にあったのは美しいジュエリーショップ。まるで魔法のような輝きを放つ指輪。 お店の中に招いてくれた…

親友である小桜汐香（こざくらしおか）に、私は片思いをしている。 恋心を隠して親友でいるのって、かなりの罪悪感。 それでも、そばにいたいから。 死ぬまで隠し通すつもりだ。 ―…

わたし、西城戸こころ、本名西城戸心（はーと）はアイドルである。 ファンの夢を壊さない、きらきらした理想のアイドルでいるために、絶対にだれにも恋をしない。そう決めていたのに――好き…

振られる気満々で、俺は高嶺の花――と呼ぶには少し性格にトゲの多い、同じクラスの時雨瑞姫さんに告白をした。 にこやかに微笑んで、彼女は言う。 「それじゃあ、私をときめかせてくれた…

「こんばんは、いい夜ですね。――今のわたし、すっごい決まってませんでした！？」 「こんばんは、狭霧さん。月が綺麗な夜だね」 卒業式ぶりに会った俺の好きな子は、やっぱり眩しいまま…

　優等生である私は、不良の由良くんに勉強を教えることになった、のだけど。字が下手なことがばれ、なぜか超絶字が綺麗な彼に逆に字を教わることになってしまった。 　そんなこんなで関わる…

私は彼に殺された。そして、生まれ変わった世界で再び彼と出会った。 ――これは、恋じゃない。ただの、前世への未練だ。 前世が敵同士だった、高校生の男女の話。

屋上のドアが、不思議な空間に繋がった。そこにいたのは一人の少女。 そいつが、笑いたいのに笑えない、そんな顔でこっちを向いたから。 俺は、逃げられなくなったのだ。 ブラック、レッ…

とある夏の、とある幼馴染の関係が変わる、とある日の話。

新開君には好きな子がいる。私はその子と共通点が多いから、と言われ、彼の相談を聞くようになったんだけど。……共通点、本当に多すぎない？ ――それなら私を好きになってくれても、いいじ…

リーティア・クノーには好きなひとがいる。とっても優しくて、とっても可愛くて、そして、とっても臆病なひとだ。 『異形』と呼ばれる存在である男と、彼のことが大好きな女の子の話。