KADOKAWA Group

藍埜佑（あいのたすく）

  • SF
  • 現代ドラマ
14作品

さまざまな人々の死生観や最期の生き方を描いた小説集

　人間は生まれれば必ず死にます。

　そして人は「生きてきたようにしか死ねません」。

　私たちは自分がどのように生まれてくるのか決められなかったように、いつ、どのように死ぬのかも決められません。

　そんな想いを抱きながらも、「それでもより良く生き、より良く死にたい」という希望を持ちながら書いた小説集です。
  • に更新
  • 作成
共有…
作者のおすすめ順
#1

【短編小説】天国の在処　～愛する人はどこへ行ってしまったのか～（約36,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　父が死んだ。 　善良で、優しくて、誰よりも私を愛してくれた父。 　でも父は、神を信じていなかった。 　宗教学者の朝倉七海は、一つの問いに囚われる――父は今、天国にいるのだろ…
神を信じない善人は、救われるのか？　問い続けた先に見えた光とは。
藍埜佑（あいのたすく）
#2

【とある少女と老人の短編小説】蝶の朝、さなぎの家（約15,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　死に場所を求めて雪山を彷徨っていた十七歳の少女、佐薙真琴（さなぎまこと）。凍てつく夜、彼女は力尽きて倒れた。 　目覚めたのは、見知らぬ古い日本家屋。そこには、七十八歳の老人・…
死に場所を探していた少女は、老哲学者と出逢い、心の変容を体験する――
藍埜佑（あいのたすく）
死ににきた山で
猫小路葵
#3

【闘病開眼短編小説】心の庭園で咲いた奇跡　～動けない私が見つけた真の自由～（約27,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　投資銀行のエリート、葉桜紅子。年収2000万円、高層マンション最上階に住み、すべてが完璧だった29歳の朝、運命は彼女を奈落の底に突き落とした。 　脳幹梗塞により「閉じ込め症候…
すべてを失った女性が見つけた、本当の幸せ。肉体の檻の中の、無限の自由。
藍埜佑（あいのたすく）
#4

【百歳超恋愛短編小説】九十五年目の桜・もうひとつの物語　～ある介護士の記録～／
藍埜佑（あいのたすく）

　藤原は「千代子桜」の前に正座し、緑色の表紙の本を丁寧に取り出した。『百歳の回想 ―― 大正から令和まで 太田千代子の証言』。一年以上かけて編纂した本が、ついに出版されたのだ。 …
百十歳の春に再び咲いた初恋の物語。これはそれを見守ったある介護士の記録
藍埜佑（あいのたすく）
#5

【中世錬金術修道女短編小説】ラグーナの薔薇と魂のアレンビック　～魂の錬金術、アンジェリカと神の見えざる手～（約23,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　16世紀、水の都ヴェネツィア。敬虔な修道女アンジェリカは、親友の死を悼み、神が与えたもうた「生と死」の意味に深く苦悩していた。なぜ、魂は不滅なのに、肉体は苦しみ、滅びるのか？ …
祈りか、錬金術か？　内なる声が導く魂の真実。
藍埜佑（あいのたすく）
#6

【異種族ファンタジー短編小説】雪片の記憶　――永遠と刹那の物語――（約14,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　三百年を生きたエルフの魔術師リセリアは、感情を知らなかった。 　永遠の時を持つ彼女にとって、一日は無数にある日々のひとつ。人間は観察対象でしかなく、愛も、涙も、遠い概念だった…
三百年、誰も愛さなかった。十七歳で死ぬ君に出会うまでは――
藍埜佑（あいのたすく）
命をテーマにした感動の物語
テツみン
#7

【青春ギャル哲学短編小説】キラキラの向こう側　～永遠の今を生きるギャルたち～／
藍埜佑（あいのたすく）

渋谷のスクランブル交差点。カラフルな髪とメイクで輝く5人のギャルたち——ミユ、アイリン、ココナ、ルナ、ヒマリ。一見すれば、ただのファッション好きな女の子たち。可愛いコスメに囲まれ…
キラキラの奥に隠された、存在の意味を探す５人のギャルたちの友情物語
藍埜佑（あいのたすく）
自分の存在の意味を問う
隣乃となり
#8

【短編小説】「コモロの潮風、人形たちの囁き　～魂を宿すビスクドール、ファトゥマの祈り～」（約19,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　インド洋に浮かぶ神秘の島、コモロ。 　火山岩と珊瑚礁に抱かれた村で、人形職人のファトゥマは、亡き夫への追憶と深い信仰と共に、静かに暮らしていた。彼女の慰めは、長年作り続けてき…
インド洋の島で紡がれる奇跡。人形と語る老婆、魂の静かな旅路。
藍埜佑（あいのたすく）
信じる者は救われる
クライングフリーマン
#9

【葬儀業界お仕事恋愛短編小説】メモリアル・ブリッジ、あるいはVRとお線香　～記憶を繋ぐ最後の約束～（約16,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　京都の老舗葬儀社で伝統の湯灌を受け継ぐ一条菫。東京でIT葬儀革命を起こす御厨あかり。水と油のような正反対の二人の元に、身寄りのない老人・高橋治の奇妙な遺言が届いた。 「僕の最…
京都の伝統職人×東京のIT企業家。正反対の二人が織りなす、命と愛の物語
藍埜佑（あいのたすく）
#10

【短編小説】彼方への旅路 ―母なる大河の物語―（約３万字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　四十歳の誕生日、会社員の三上里奈は母の死後、不思議な衝動に駆られてインドのバラナシへと旅立つ。母の最期の言葉「人は死んでも、母なる大河に還るだけなのよ」の意味を求めて。 　聖地…
喪失の痛みを抱えた四人の女性たち。聖なる河は再生への道を仄かに照らす。
藍埜佑（あいのたすく）
すべては、繋がっている。
卯想つくし
#11

【老作家短編小説】永遠の詠み人 ――名声と無名の狭間で――（約41,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　90歳の国民的作家・中澤文枝は、「詠み人知らずになりたい」と願う変わり者。 　17歳の野心家・藤宮千尋は、「名を残したい」と渇望する高校生。 　雨の夜、図書館で偶然出会った二…
「詠み人知らず」になりたい90歳と「有名になりたい」17歳の同居物語。
藍埜佑（あいのたすく）
#12

【短編小説】花と共に生きる　～南仏で永遠の庭を守るある老婦人の物語～（約22,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　南フランス、プロヴァンスの小さな村。丘の上に佇む一軒の家と、色とりどりの花々に彩られた庭園。 　八十六歳のエマヌエル・デュボワ、通称マヌーは、三年前に天に召された夫アンリと共…
花々は知っている。彼女の愛と献身が紡ぐ命の奇跡を……。
藍埜佑（あいのたすく）
#13

【短編小説】終わりの庭で、始まりの声を聴く（約20,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　三十八歳の冬、冬野葵は生きることに疲れ果てていた。 　夢は潰え、愛する人は去り、大切な人は死んだ。 　もう何も残っていない。 　もう、死のう。 　そう思った夜、彼女は不思議な…
死を選ぼうとしたあの夜、私は千年の叡智と出会った……
藍埜佑（あいのたすく）
#14

【根源存在短編小説】夢見る女たち～大いなる母への帰還（約21,000字）／
藍埜佑（あいのたすく）

　オーストラリアの聖地で、一人の女性長老が最後の旅路についている。ナルリタ──アボリジニの古い叡智とチベット仏教の深遠な瞑想法を統合した、稀有な存在。 「女は器よ」 　祖母の…
彼女の死の瞬間、五万年の叡智が現代科学と出会う…そして新たな夢が始まる
藍埜佑（あいのたすく）
世界の不思議を覗いてみませんか？
七條太緒