• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
【とある少女と老人の短編小説】蝶の朝、さなぎの家(約15,000字)

【とある少女と老人の短編小説】蝶の朝、さなぎの家(約15,000字)

藍埜佑(あいのたすく)

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★18
6人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 猫小路葵
    325件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    死ににきた山で

    十七歳の真琴は、雪深い山を歩いていました。
    ひとりきりで死ぬために――

    倒れた真琴を助けたのは一徳という名の老人でした。
    「まだ体が弱っている。せめて今日一日は休んでいきなさい」
    一徳さんは真琴に何も聞かず、ただ静かに囲炉裏の番をしていました。

    一徳さんの家で暮らすうち、真琴の心は少しずつ変化してゆきます。
    とにかくこのお話、一徳さんの言葉が染みるのです。
    超シンプルな暮らし、移り変わる季節。
    そして、さなぎから蝶へ――

    山の美しい景色とともに、全編に流れる静謐な空気が心地よい物語でした。
    美味しいお茶が飲みたくなりました。

    • 2025年11月13日 06:24