• 現代ファンタジー

「華」……とは?

 こんにちは、こちらでは久しぶりの近況ノートになります、柴見です。
 次回作についていろいろ練りって練ってしてましたが、どうにも精神的な安定がなく、また肉体的にも症状が出てきて、まだがたがたですが、なんとか生きてます。

 しかし、作っていく作品はどんどんと死んでいきました。
 まずNOVEL0企画に作っていた作品ですが。今は凍結状態にあります。
 作っていくことで、最初にあった簡単な始まりと結末から、本筋がどんどんと乖離していきました。安直にならず、目を引くような展開と、誰にも考えられないような自分だけのアイデア。それらを意識するごとに、見直す部分が増えていき、最後はつじつま合わせに終始する状況でした。
 当初の予定にはならず。わいてきたアイデアを組み込み。目新しいものをと目指すだけとなり。物事の本質は消滅していました。

 俗に言う、「華がない」、というものでした。
 確かにギミックやアイデアは重要なファクターだと思います。しかしいつの間にか人目を……読者の目を気にしすぎるあまり、風体だけはよくても中身がないものになっていきました。そうなれば本末転倒もいいところ。
 結局考えたこの物語で自分は何を描きたかったのだろうか。
 何も思い浮かばなかったのです。
 カクヨムでもあるキャッチフレーズ。これがすべてです。読み手を引きつける大切な「宣伝」。そして宣伝するには中身がなければ、何を売りにしていいかわからなくなるのも当然です。
 何もなかった。長所も短所も気にとらわれすぎ、がんじがらめになってしまった息苦しい物語で、伝わるものがあったとしても、誰も文面を追ってはくれないでしょう。
 自分の何が魅力? どこが長所? 売り文句は?
 何もありませんでした。自分で閉ざしてしまったのです。

 では、「華」とはどう作り出すのか。
 今までこの問いにずっと頭を使っていました。その前に「華」というものを知らなければ。わからないものを考えていても答えはなく、まず「華がある」というものが……キャッチーなものがどんなものかを見極めることができなければ。
 そして自分にしか咲かせられない「華」があるはず。
 それが少し前から、感覚的にわかってきたような気がしています。
 あまりにも「体感しなくては」感じ取れないものだったので、何度も言われていたことなのに、なぜそれを実行できなかったのか。その理由がわかった気がします。

 今はその「華」と思えるものを灯籠代わりにして試行錯誤しています。作りながら書きながら、手探りで。

 次の近況ノートではその成果を出せれば、と思っています。次回作、です。
 せめてそれの告知ぐらいできれば……。今取り組んでいる最中です。
 なんとしても手に入れるつもりです。
 では、今回はここまでに。失礼しました。

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