アメリカでは昨日までの4日間、シカゴで民主党全国大会が開催されました。これが、すごい盛り上がり。トランプを大統領にしては危険だという危機感と、選挙までに時間がないという意識がそうさせていたのだと思いますが。
私を含めて、あまり政治には積極的参加していない者たちも、毎晩テレビの前に座りました。なぜかというと、まずはおもしろいから。何がおもしろいかというと、演説が。珍しいことではないですか。スピーチがおもしろいなんて。
いくつもの名スピーチがありました。ヒラリー・クリントン、ミシェル・オバマ、私の好きなピーター・プティジェッジ(42才と若いけれど、将来は大統領になるでしょう)、カマラ・ハリスなどなど。
その中でも、一番人々の口に上っているのがミシェル・オバマの「do something」のスピーチ。
「do something」はハリスの母親が娘に言った言葉で、「ソファに座って文句ばかり言っていないで、何かしなさい」から。
ミシェルはこんなふうにしめくくっていました。「もしまたぐじぐじしてきたら、顔に水でもかけて、何かやりなさい!」
また大統領候補に指名されたハリスのスピーチも印象的。やはり母親の言葉をかりて、「人があなたがどんな人かを決めるのではなくて、自分がどんな人間かを自分で示しなさい」
どのスピーチもわかりやすく、特に、ハリスさんの声が通りました。演説の仕方をよく知っている人です。
パワフルな演説を聴きながら、「英語」は「話す」のに向いていて、「日本語」は読むのに向いているようだ、と思いました。