下の絵は見たことがある方もおられると思いますが、ピアノを弾いているほうがショパン、左側の女性がジョルジョ・サンドです。
この間、「サンドの魅力はなに」なんていう短歌を詠んだので、遅ればせながら載せてみます。
この絵を描いたのはあのドラクロアで、彼がこれを描いたのは40歳の時、サンドは34歳で、ショパンは 28歳でした。
ドラクロアがショパンに惹かれて、親しくなったと言われています。なるほど、画家の愛情が感じられますよね。
この絵のショパンは魅力的、よく見かけるつるんとした貴公子のような顔ではなく、厳しく、哀愁があり、愛しくて、ショパンの肖像画の中では抜きんでた作品ではないかと思います。
それに比べて、このサンドはどうなのでしょうか。フェミニストのサンドにしては、まるでメイドか母親のようで、生気が感じられません。
ドラクロアはショパンより先にサンドと友達でしたから、彼女のことは知っているはずですから、彼女って、こんな感じだったのでしょうか。
一枚の絵の中の片方がひときわ目立ち、もう片方がつけたしという感じなのは誰も感じることのようで、この絵はドラクロアの死後、ふたつに分けられ、ショパンのほうだけルーヴルにあります。
ふたつに切った人は誰なのか知りませんが、勇気があるというか、目のある人だと感心します。そう、たしかに。サンドがいると、足を引っぱる感じがするのですが、いかがでしょうか。
今日もまた毒たらたら(笑)
長編を書いていると、無性に美術ブログが書きたくなります。でも、今年は長編を専念して、来年からは美術ブログをやろうと考えている私です。