芥川は「孤独地獄」、鴎外は「細木香以」という小説で、同じ人物のことを書いている。 芥川のほうは親戚であり、母親から聞いたという話。 鴎外のほうは父親が住んでいた家が、その彼とゆか…

「蘭亭序」は世界一の書と言われている。 唐の太宗皇帝が愛してやまず、墓まで持っていったという書。 それは書体だけがすばらしいというだけではなく、その短い序文の内容に、鍵がありそう…

東京での生活に疲れていた太宰が、井伏氏が滞在していた富士山麓へと行った。彼は富士にさえ文句を言いながら、数ヵ月間、御坂峠で富士山を眺めながら、人々と出会いながら、成長していく物…

ある美術館に行った時、蕪村の「掛け軸」があった。よく見るとそれは「のたりのたり」の句の書画で、 よく見ると、今までの解釈が間違っているような気がする。

大学時代、古典の教授が「天皇は夜空を見上げて、観月はなさらない」と言った。 しかし、大河ドラマで、天皇は月を見上げていた。 大隅さま主催の「平安時代な本棚」の参加作品です。

【公式自主企画】「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」の参加短編です。 留学時代の思い出。 机の上に忘れきてたはずの白い手袋を、誰かが届けてくれたのかと思ったのですが・・・・…

方向音痴の私が、妹を案内してパリに行った時の話。

今日五月十日は北斎が亡くなった日なので、 北斎の晩年に描いた「龍」について書いてみました。

アジア美術館に行った時のエピソードです。

モネの「睡蓮三部作」が、一部ずつ、アメリカの三つの美術館に分かれて所蔵されている。 ある時、エキジビションの企画者が、その三つをそろえて展示したいと思い連絡してみると・・・・。

柴田恭三郎様主催の【三題噺 #8】「行進」「チーズ」「日記」の参加作品です。 拙作「賢いヒロイン」の宣伝もかねています。 どうぞよろしく。

ブレンダン・フレイザーは若い頃はかっこよかった。それが今や驚くほど太ったが、今回初のアカデミー賞をゲット。 しかし、中には、7回ノミネートされて、7回落ちた名優もいるのだ。 K…

これは、中国のテレビドラマ「陳情令」を見た人にしか、わからないエッセイです。 これは私が2021年の春にブログに書いたもので、その頃、日本ではそのドラマはあまり知られておらず、…

サウスカロライナの名門一家の弁護士アレックスが、妻と次男を射殺した罪で起訴されました。 敏腕弁護士を携えたアレックスが、どう戦っていくのか人々の注目が集まりましたが、結果、終身刑…

カイユボットはモネより八歳下。彼が「オルセーを作った男」と言われる理由。 私が以前に書いたブログからの転載です。

30年間、人に知られずに、1000作以上の絵画と暮らしてきた男