こんにちは、佐藤いふみです。
本作品はスケッチと名付けたシリーズの第一作です。スケッチシリーズは、実際に1日行動して出会った出来事をスケッチ的にメモして、そのメモをもとに書く短編シリーズです。
三題噺のイメージで、小説を書く練習として始めましたが、お題を探して街をうろうろするのが楽しくて定期的にやりたくなります。
ライカを持てば近所の散歩も南極の冒険になる――という意味のことをスナップ写真家が言っていました。ライカ社はフィルム写真機に革命をもたらしたドイツのカメラメーカーで、ライカといえばライカ社製のカメラのことを指します。
写真家は瞬間をカメラに収めますが、小説家は文章に写す。スナップ写真家と自分を重ね合わせて、芸術家気取りで陶酔しつつ街を徘徊するのは、なかなかに気持ち悪いですね。でも真面目です。
以上です。