こんにちは、佐藤いふみです。
本作は、1日歩いて見かけた出来事をスケッチ風にメモした内容から作った小説の2作目です。トイレットペーパーの在庫がうんぬんとあることから、コロナ禍の最初の頃に書いたものだと分かります。
書いていたときに意識していたかは覚えてませんが、小説にあの頃の気分が現れていますね。淡々とした日常の底に、不安が素知らぬ顔で澱んでいました。
大きな心配事があっても目の前の生活を続けるしかないというか、僕らの生の詰まるところの正体があらわになったというか、不意に死を意識したときの途方もない感じを社会で共有していた時期です。
自分の体調不良がいったいどこから来たものなのか、ますます分からなくなってきました。
以上です。