こんにちは。
毎日毎日、日本中が真っ赤っ赤ですが、皆様、お変わりありませんか。
私は、巨大地震注意の中、家族総出で、どきどきしながら帰省&墓参り行脚に行って参りました。
とりあえず、今回は何事もなくて良かったですが、改めて防災やそれを含めた未来のこと、逆に、過ぎ去りし日々のことなどを考える機会になりましたね。
ところで、その過去についてですが、人生において初めて自分のお小遣いで買った本って、何だったか覚えておいでですか?
私は『シートン動物記』でした。小学校低学年の頃に偶々図書室で手に取って、以来、親にねだったり自分で買ったりしてコツコツと集め続け、結局、低学年用と高学年用の二シリーズを揃えてしまったのです。
それにしても、大人になって振り返ってみると、人生初の『推し』が狼王ロボって……我ながら面白い小学生だったのだなと思います。
『シートン動物記』は、主人公が動物であればこそ、余計な建前やしがらみに囚われることなく、狭く限られたどうしようもない現実の中でただただ全力で生きては、死んでいく――実にシンプルで真っすぐな物語です。七、八歳にして『私はこういうものが好き』と思ったなら、自分という人間を形作る土台は、この時に作られたのかもしれません。実際、志向も嗜好もそのまんま、この年まで来てしまいましたからねえ。
あの時、図書室で手に取ったのが少女小説とかだったらどうなっていたんだろう――とも思いますが、ばりばり青春小説や恋愛小説を書いている自分なんて全く想像がつかないので、それは多分、無かったご縁なのでしょう。
久方ぶりに実家に戻って、自分の来し方を振り返ってみたら、そんなことをつらつら思ったりしたので、ちょっと言葉にしてみました。
それでは、また。