• 異世界ファンタジー

お盆に来し方を振り返り

こんにちは。
毎日毎日、日本中が真っ赤っ赤ですが、皆様、お変わりありませんか。

私は、巨大地震注意の中、家族総出で、どきどきしながら帰省&墓参り行脚に行って参りました。
とりあえず、今回は何事もなくて良かったですが、改めて防災やそれを含めた未来のこと、逆に、過ぎ去りし日々のことなどを考える機会になりましたね。

ところで、その過去についてですが、人生において初めて自分のお小遣いで買った本って、何だったか覚えておいでですか?

私は『シートン動物記』でした。小学校低学年の頃に偶々図書室で手に取って、以来、親にねだったり自分で買ったりしてコツコツと集め続け、結局、低学年用と高学年用の二シリーズを揃えてしまったのです。

それにしても、大人になって振り返ってみると、人生初の『推し』が狼王ロボって……我ながら面白い小学生だったのだなと思います。
『シートン動物記』は、主人公が動物であればこそ、余計な建前やしがらみに囚われることなく、狭く限られたどうしようもない現実の中でただただ全力で生きては、死んでいく――実にシンプルで真っすぐな物語です。七、八歳にして『私はこういうものが好き』と思ったなら、自分という人間を形作る土台は、この時に作られたのかもしれません。実際、志向も嗜好もそのまんま、この年まで来てしまいましたからねえ。
あの時、図書室で手に取ったのが少女小説とかだったらどうなっていたんだろう――とも思いますが、ばりばり青春小説や恋愛小説を書いている自分なんて全く想像がつかないので、それは多分、無かったご縁なのでしょう。

久方ぶりに実家に戻って、自分の来し方を振り返ってみたら、そんなことをつらつら思ったりしたので、ちょっと言葉にしてみました。

それでは、また。

4件のコメント

  • ただでさえ謎のベールに包まれている佐々木様の近況ノート更新…嬉しくて仕方ありません(笑)
    一旦は落ち着いた様でも、油断出来ないのが地震ですからね…某米どころ在住、二度被災した身からすると、今回も正直ちょっと恐くはあります。

    小遣いで買った本について、うんうん唸りながら記憶をほじくり返してみました。多分ですが、私は赤川次郎の大貫警部シリーズ…小学校高学年だった様に思います。
    図書館では明智小五郎やホームズなんかも熟読していました。考え抜かれたミステリーの仕掛けや種明かしに触れて感動する一方、自分には書けないな…と、早々に諦めているジャンルでもあります。

    そしてシートン動物記!佐々木様のシビアな作風のオリジンはここでしたか…結構納得しています。うろ覚えで申し訳ないのですが、クラッグというヤギの群れの長の話が大好きで、読書家感想文を書いた覚えがありますね…懐かしいです。
  • おはようございます。
    待居様が上で書かれていますが、佐々木様の人物像はまだナゾだらけなので、興味深く読ませて頂きました。

    初めて買った本……多分漫画だったと…(笑)。
    小中学生の頃は、文字の本は図書館で読むものだと思っていましたね。シートン動物記もお恥ずかしながら読んだことがありません(^_^;)。『ファーブル昆虫記』はたくさん読んだ覚えがありますが…。
    でも自分が好んで選んだ本、気に入って何度も読んだ本は、やっぱり内にずっと残っていて、自分を形成する要素の一つになるものなのですね〜。
  • >待居様

    こんばんは。
    いやいや、私に謎など何も。家族に振り回され、日々の生活に奔走している、どこにでもいる普通のおばちゃんですから(笑)。

    赤川次郎、私もよく読みました! 三毛猫ホームズのシリーズとか、早川一家とかが好きでした。本家のホームズを始め、一時期ミステリーにはまったこともありますが、私も早々にこれは私には書けないなと諦めました。

    クラッグも良いお話でしたね。クラッグの存在が鮮やかな分、彼を追わずにいられない人間の妄執が怖くて、ラストシーンでゾクッとした覚えがあります。

    明るい冒険譚や優しい御伽噺も好きですが、『現実というのはシビアなものだけど、そこで精いっぱい生きることが大事なんだよ』というお話に惹かれる傾向は、仰る通り、シートン動物記から始まったのかもしれません。懐かしいです。
  • >幸まる様

    こんばんは。
    いやいや、本当に、私に謎なんてありませんから(苦笑)。

    ファーブル昆虫記も、小学校の図書室には必ず置いてある名著ですよね。私は、残念ながら、フンコロガシのお話があったような……ぐらいの記憶にありませんが……。小さい頃から虫や爬虫類が苦手でしたので、もふもふばかりの動物記の方が性に合ったのでしょう。

    仰る通り、それなりの時間を生きて来て、ふと過去を振り返ってみたりすると、幼少期から思春期の頃にハマったものの影響力の大きさを感じざるを得ませんでした。三つ子の魂百までと言いますが、面白いものだなあと思います。
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