• 詩・童話・その他
  • 異世界ファンタジー

カクコン短編の参加予定のエッセイ【3話目】

第3話 ハラスメントになっちゃう

「打たれたって、勘違いされるからダメだな」

 今日は、少しだけ問題に踏み込むことが出来た。問題を解決する為の、大きな糸口になるかもしれない。

 色々なハラスメントがあるが、一番難しいのはスメルハラスメント。タバコや香水など幾つかあるが、今回の問題は体臭。

 学生時代は相撲をやっていたらしい。さらに汗かき体質で、強い刺激臭は理科の実験で嗅いだ酸とは比べ物にならない。そんな訴えは多く届いているが、誰も踏み込めない問題。

 そしてこれが、一騒動起こしてしまった。

 胸ポケットが真っ赤に染まり、血を流していると連絡が入る。慌てて現場に行けば、確かに胸は真っ赤になっているが、その子は元気に動いている。

 原因は、名札の金具。一夏で名札の金具は汗で錆びてしまった。さらに名札を触る癖があり、胸ポケットが名札の金具の錆で、赤茶色に染まっている。

 少しだけ、問題に踏み込んだ。流石に、本人にも周囲に迷惑をかけたことは伝わった。

 ただ同時に、新しい問題を見付けてしまった。それはズボンのファスナーも錆てしまっている。YK○も想定外の、成分が汗に含まれていのかもしれない。

 常に「窓が半開き」なのだ!


※5話くらいまで近況ノートに公開します

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する