偽教授、でかいさん、千石さん主催の偽教授杯に参加したよ!
金賞受賞🥇!!!ほんとうに嬉しいです!!!
『サマーオヴオウルズ』
ネット小説書き始めてからの集大成のつもりで書きました。
始まりの構想としてはかの名作『ロリータ』の文体をラノベファンタジーにトランスレーション出来ないかなというのが発端で、ちょっとこじらせ感のあるインテリが知識量と狂ったユーモアで語り倒すのをファンタジーで書きたいなと思ったのが発端でした。(最後まであの感じは結局出せなかったですが)吸血鬼に理屈っぽく現代社会の風刺めいた事をつらつら喋らせてみたら楽しかったので割とすいすい筆が進みました。
きょうじゅこと偽教授の作品の筆力の高さは本物川小説大賞をはたから眺めてた時から突出してるのが素人目にもよく分かったので好みの作品と言って頂けてとてもうれしかったです。
でかいさんから続編と仰って頂けてますが(ありがとうございます…!)どうなんですかね…!糖分多めの後日譚とか書きたい気持ちもあるけど書くなら書くでがっつり起承転結で落としたい…悩みます(ありがとうございます…!)
千石さんはショートショートの方だと思ってたところヴァイスがなんかめっちゃ好みですんごいよかったのですごー!と思ってたところ相思相愛になれてうれしい…
オークションのところの描写は実は一番自信のなかったところだったので純粋に嬉しかったのとすごく安心しました…好意的に受け止めて頂けて本当にうれしいです。
以下は頂いた宝石のようなコメントです。
ありがとうございます!!!
サマー・オヴ・オウルズ
作者 藤原埼玉
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892619411教: 吸血鬼に処女はマジヤバイ。路上で柔道くらいヤバイ。心臓撃ち抜かれました。完全に趣味嗜好の問題であり、小説としての巧緻を評価してのことではないのですが(別にこの小説が下手だと言ってるわけじゃないよ)、銀の弾丸で心臓を撃ち抜かれたので(それは狼男の倒し方だがその辺はまあ気にするな)この作品に一票を投じることを読んでる途中で決意。それくらい俺のツボ。まあ作品としても、登場人物の配置、物語の流れ、おおむね過不足なく綺麗にまとまっていると思います。最後に出てくる某組織の出現がまあ唐突ではあるんだけど、落ちのためには必要だからああせざるを得ないだろうと思うし。ちなみに、結末は俺の予想(そして、俺ならこう書くと言う種類の話)とは違っていましたが、これはこれで好物なので別にいいです。
巨:『人に寄り添うウィンプヴァンプ』
貧民街で真面目に医者をしている変わり者吸血鬼と、その助手で元奴隷のめっちゃ美人な処女の二人の危険な物語。本当に色々と危険。気を抜くとエロさにやられる。
魔物が存在するifのロンドンというのがいいですね。吸血鬼が居ても違和感が無いし、最後に王立騎士団特務課への協力と所属という救いが自然に入ってきました。
医者で吸血鬼で実は強くて奴隷少女で高貴なる魂で父と娘と恋人と姉と父親と俺とお前とエセエクソシストとうさんくさい中国人とち○このメタファー。こんだけ詰め込まれた贅沢パックを嫌いな人なんていないでしょ。コメントでも言われていますが続きが読みたいです。本連載はまだですか?レギアス先生とは対話はしなくなったけど手紙でやりとりする仲ぐらいには戻るんですよね?レティシャが男とデートしているのを見かけてしまってショックを受けるクライドパパとかあるんですよね?そうですよね?ね?
刑:これ、すごい……すごくわたしの趣味に合致していて、アップされてすぐに一気読みしてしまいました。審査員やってる立場上、あんまり一つの作品に対して長々と「よい!!」というレビューをつけるわけにもいきませんから、講評のこの場が来るまでずっと待ってました。そのくらい好きです。「人に紛れて暮らしている医師の吸血鬼」というだけでだいぶ好きって感じですし、好きなシーンをあげればキリがないのですが、一つシーンをあげるとするなら、クライドがレティシャを奴隷市場で買うシーンがすごく良くて。売られる少女、少女に当てられるスポットライト、そこにやってくる一匹の蛾。レティシャはその蛾をそっと払いのけるんですが、虫が嫌い、というシーンではないですよね。あくまで「ここにいたらダメだよ、お逃げ」みたいな優しい払いのけ方。レティシャと蛾の一種の共生のように見えなくもなくて、それが作品ラストのクライドとレティシャの関係性を示唆しているようにも思えるんですよね。いや、すみません。ほんとうまく言えなくて申し訳ないんですけど、レティシャが蛾に向けた優しさとクライドに向けた優しさが重なって見えるというか。全体的に優しいお話ですよね。少女を吸血姫(ドラキュリーナ)にしたくないから吸血を我慢する吸血鬼も、その彼の苦しみを理解しようとして泣く少女も。あとは吸血鬼のつらい過去があり、そのつらさはなくならないけど、洗い流そうとしてくれる少女の涙も。何もかもが優しくて、じんわりきました。ロンドンの貧民街や魔物が跋扈する森の描写も真に迫っていて、読み応えはあるのに読みやすい、非常にいい作品でした。好き。
本当にありがとうございました!!!