過去の近況ノートという名の黒歴史を整理してたら案外黒歴史めいてながらもいい事書いてたりもしたので、以下メモ代わりに再アップします。
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人が初めて語り出した物語は神についての物語だった。
「ー我々はどこから来たのか?我々はどこへ行くのか?我々は何者なのか?」
宗教はこの自我という人のみが持ちうる不条理に対して答えを授けるものだった。
信仰と物語は表裏なのだ。だから聖書が物語の形をとっている事は必然とも言える。
物語は人にとって生きていくために必要なものだと考えている。どんな人も大なり小なり心に物語を携えて生きている。
そして語り手も同様で自分にとって必要な物語をその時その時に語るのだと考えている。
そしてなぜ人に物語が必要なのかを考えると、それはひとえに自分に起こった不条理を俯瞰して克服するためだと考えている。俯瞰することで、そこには多くの価値が生まれる。共感だったり、気づかなかった美しさだったり。
『訳がわからないもの』を『訳がわからないもの』のまま大きな流れの中で捉え直す作業。それが物語ることだと考えている。
全ての物語は美しいことが必要だ。どんな悲劇であれ、その美しさこそが救いなのだから。
そんなささやかな美が、醜悪な現実を生きる糧になる。